大自然の中で自噴し、人の手が一切加わっていないありのままの温泉「野湯(のゆ)」。到達には深い藪漕ぎや沢歩きを強いられ、入念な情報収集と体力、精選された装備が試される。しかし、すべての困難を克服して湯に浸かった瞬間の達成感と、子供の頃に憧れた秘密基地を手に入れたような喜びは、他では決して味わえない。ここでは、源泉のごとく尽きない野湯の魅力にとり憑かれた男の、過酷でロマンあふれる入浴ルポを紹介する。