井上尚弥の戦友ドネア、年間最優秀選手にクロフォードを推すワケ「1試合しかしていないけど…」
PFPにも言及
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、世界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」の2023年「Fighter of the Year」(年間最優秀選手)に選ばれた。ただ井上と2度対戦した経験を持つ元世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)は米メディアの取材に、世界ウェルター級で4団体統一したテレンス・クロフォード(米国)を年間最優秀選手に推薦。その理由も語っている。
米専門メディア「ファイトハイプ」公式YouTubeチャンネルに登場したドネアは、年間最優秀選手に話題が及ぶと「クロフォードがふさわしい」と持論を展開。さらに「みんなが見たい試合だった。パウンド・フォー・パウンド(PFP)でトップ5に入るような選手を倒したんだ。1試合しかしていないが、他のボクサーは同じレベルの試合をしていない」と理由を説明した。
クロフォードは昨年7月29日(日本時間30日)に、当時WBA・WBC・IBF同級王者だったエロール・スペンスJr.との世界ウェルター級4団体統一戦を行い、合計3度ダウンを奪うなど圧倒。9回TKO勝ちを収め、男子ボクサー史上初の2階級4団体統一王者となっていた。
PFPについてドネアは「過去2年間で2階級4団体統一したことは他の誰もやったことがない」と井上の功績を認め、1位がふさわしいと主張した。しかし「功績は関係なく純粋に映像だけで見た場合」のPFPについて問われるとクロフォードを1位に選ぶ。「戦闘能力で考えれば、クロフォードを選ばなければいけない。彼は唯一無二の存在で、スピードやパワーの緩急のつけ方を分かっている。全てが揃っているんだ。最高のボクサーは現状クロフォードだろうね」と語っていた。
(THE ANSWER編集部)