朝日杯FSに出走予定のダノンマッキンリー(c)netkeiba.com

写真拡大

◆2歳マイル王決定戦で良績残すオーナーが送り出す逸材

 今週の日曜日は、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(GI)が行われます。

 朝日杯FSが阪神芝1600mで開催されるようになった14年以降、ノーザンファーム生産馬が5勝2着5回3着2回と活躍しています。その中でも前走で1着となった馬は特に優秀で、単勝回収率164%と高い期待値をマークしているのは覚えておいて損はないと言えます。

 阪神芝1600mは根幹距離に加え、外回りで直線が長いコースとなっています。主流血統が力を発揮しやすい舞台と言えます。そのような馬を多く生産しているのがノーザンファームですから、良績が集中しているのも当然と言えるのではないでしょうか。

 今年の朝日杯FSには17頭が出走を予定。上位人気が予想されるのは前走のデイリー杯2歳S(GII)を制したジャンタルマンタル、デビューから2戦2勝のダノンマッキンリー、前走東京スポーツ杯2歳S(GII)で重賞初制覇を飾ったシュトラウスなどがいます。想定オッズではこの3頭に人気が集中しているようですが、他にも楽しみな馬がスタンバイ。

 今年の札幌2歳S(GIII)を勝利したセットアップ、前走のコスモス賞(オープン)を圧勝したエコロヴァルツ、重賞での好走歴があるエンヤラヴフェイスやナムラフッカーなども出走を予定しています。

 そんな朝日杯FSではたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆過去傾向も好走を後押し

 今週の朝日杯FSでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるダノンマッキンリーでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しダノンマッキンリーに高評価が与えられました。

 ダノンマッキンリーは9月の阪神で行われた新馬戦でデビューし、2番手追走から楽に抜け出して快勝しています。前走の秋明菊賞(1勝クラス)ではスタートで出遅れた事もあり、新馬戦とは一転し後方からの競馬となりますが、直線では大外から勢いよく伸びて差し切り勝ち。

 デビューしてからの2戦はどちらも異なる形となりましたが、それでも結果を残せているのは高い能力がある証拠と言えます。計り知れないポテンシャルを秘める本馬ならばGIメンバーが相手でも十分に通用するはずです。

 本馬はノーザンファーム生産馬で前走1着となっていますので、先述した過去傾向からすれば好走する可能性は非常に高いのではないでしょうか。

 また、本馬の馬主であるダノックスが所有する馬が朝日杯FSで好成績を残している事も強調材料のひとつと言えます。過去10年の朝日杯FSでダノックスは5頭の所有馬を送り込み2勝2着1回3着1回。勝率は40%、複勝率に至っては80%と凄まじい数字を残しています。

 ダノンマッキンリー自身のポテンシャルの高さに加え、過去傾向からも本馬も好走を後押ししていますので、ここは人気に応える走りを見せてくれるはずです。