無傷の2連勝で秋明菊賞を制したダノンマッキンリー(ユーザー提供:DKさん)

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 昨年のセレクトセールで2億2000万円(税抜)の高値がついたダノンマッキンリー(牡2、栗東・藤原英昭厩舎)が、朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)でGI初制覇を目指す。

 ダノンマッキンリーは父モーリス、母ホームカミングクイーン、母の父Holy Roman Emperorの血統。母は12年の英1000ギニーの勝ち馬。伯父のDylan Thomasは07年の凱旋門賞やキングジョージVI世&クイーンエリザベスSなど、GI・6勝の歴史的名馬。また、伯母のQueen's Logicは01年のチェヴァリーパークSを制している。

 ここまで2戦2勝。9月阪神の新馬戦は番手から悠々の押し切り。一転、前走の秋明菊賞では中団後ろから楽々と差し切って、デビュー2連勝を決めた。今回は初のマイルがカギとなるが、GI級のポテンシャルを秘めている可能性は高い。

 これまで2億円以上で取引されてGIを制した馬は、JRAに限ると2億4000万円のワールドプレミア、2億3000万円のアドマイヤグルーヴ、サトノダイヤモンドの3頭(すべて税抜)。ダノンマッキンリーが勝てば史上4番目の価格で取引されたJRA・GI勝ち馬、そして史上最高額の2歳GI勝ち馬となる。値段にふさわしい走りで2歳王者となれるか、その走りに要注目だ。

【2億円以上で取引されたJRA・GI勝ち馬】
・ワールドプレミア(16年セレクトセール当歳・2億4000万円)…19年菊花賞、21年天皇賞(春)
・アドマイヤグルーヴ(00年セレクトセール当歳・2億3000万円)…03&04年エリザベス女王杯
・サトノダイヤモンド(13年セレクトセール当歳・2億3000万円)…16年菊花賞、有馬記念