掲載:THE FIRST TIMES

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乃木坂46がニューシングル「Monopoly」をリリースした。四期生の遠藤さくらと賀喜遥香がWセンターを務めている通算34枚目のシングルの表題曲テーマは、タイトルにもなっている“独占欲”。三期生の与田祐希と向井葉月の仲良しコンビは嫉妬や執着心に繋がるネガティヴな感情として捉えられる独占欲は強いほうなのか? 弱いほうなのか? 新曲の歌詞やMV撮影のエピソードを中心に、グループ加入から7年目にして初選抜入りした向井の心境、一期と二期が全員卒業し、三期~五期の新体制へと移行した1年間の活動についても話を聞いた。

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■寂しさはあるけどでも、寂しい寂しいとも言っていられない

──三期生がいちばん上の世代になったグループの体制にはもう慣れましたか。

向井葉月(以下、向井):慣れたよね。

与田祐希(以下、与田):うん。寂しさはあるけどでも、寂しい寂しいとも言っていられないからね。今は、それぞれにできることをやっていこうっていう思いがあるので、良い関係性を築けてるんじゃないかなと思ってます。

向井:ずっと甘えられる存在がいたっていうのは、本当に自分にとって大きかったんだなっていうことを実感しました。でも、逆にいうと、私たちはそれくらい先輩たちと過ごしてきた時間がたくさんあったっていうことでもあって。特に三期生は根本に先輩がいるから、意識しなくても乃木坂を作っていけるなってわかりました。

──2023年を振り返って、どんな1年になりましたか。

向井:8年目にしてまた成長できた1年でした。いろんな場面も見てきたし、いろいろなことを体験してきたし、これ以上はないかなって思ってたんですけど、まだまだ初めて見る景色もあったし、成長できる部分も見つかった。また経験値が上がったかなって思います。

与田:いろんな選択肢が増えた1年になったかな。去年の今頃考えてたよりもすごく充実していて。その分、楽しかったことも大変だったことも想像以上にあったんですけど、それを超えて、今、年末に思うのは、この1年のおかげで、この先の選択肢ってすごい広がったんじゃないかと思いますね。

──一期生でキャプテンの秋元真夏さんの卒業発表(1月7日)から始まった1年でもありました。

与田:そうですね。2月のバスラ(バースデイライブ)ではキャプテンの真夏さんが卒業されたり、期別ライブがあって。梅ちゃん(梅澤美波)がキャプテンの新体制になり、3月に(鈴木)絢音さんが卒業して、5月には齋藤飛鳥さんの卒業コンサートもあった。個人としては、その時期はTVドラマ『量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-』もさせてもらっていて。

──量産型リコ専用ザグ、予約してます。

与田:えー、うれしい。『量産型リコ』はまさか、セカンドシーズンをやってもらえるなんて思ってもなかったし、ファンの方からも喜んでいただけて、すごくうれしかったですね。その後、映画『OUT』の公開もあって。夏のシングル「おひとりさま天国」は、五期生の(井上)和ちゃんがセンターで、そのツアーでは後輩との関わりが増えて。三期生が先輩になって初めてのツアーだったんですけど、すごく充実してたし、本当に濃い1年だったな…って、今、喋っててすごく思いました(笑)。

向井:私は、リリース自体はちょうど1年前になるんですけど、31枚目のシングル「ここにはないもの」のアンダー曲「悪い成分」でフロントに立ったことが自分を大きく変えてくれた出来事だなって思ってます。それまでは3列目2列目と、後ろにいることが多かったので、初めていちばん前の景色を見たことで、自分も変えていかなきゃなっていうことを知れた。そこで、だいぶ意識が変わりました。より責任感を持って活動できたことが今回の選抜入りに繋がったのかなと思ってるので、31枚目シングルは結構、大きかったですね。

■いろんなものを積み重ねてきたので、それをやっとここで多くの人に見せられる

──今、お話に出ましたが、葉月さん、初選抜に入った心境を聞かせてください。

向井:やっと自分を見せるとこが来た!って思いました。アンダーライブでいろんなものを積み重ねてきたので、それをやっとここで多くの人に見せられることがすごくうれしいです。

──同期の与田さんは、葉月さんが選抜に入ったことをどう感じましたか。

与田:私は葉月のことが大好きなので、一緒にいれる時間が長くなるのがすごいうれしいなと思いました。すでに何個か歌番組に出演させてもらってるんですけど、近くにいて、何気ないことをずっと喋ってる時間が増えて。それがシンプルにすごくうれしいです。

──お互いはどんな存在ですか。

与田:一緒にいて安心する存在だし、刺激ももらえるし。メンバーと友達は違うのかもしれないけど、友達とも言える部分もあって。ずっと仲良くいたいなって思う。なんていうんでしょうね…不思議な存在ですね。家族よりも今、長くいるし、仕事でも会うけど、プライベートでも会うし。仲良しです。あはははは。

向井:私も大好きです(笑)。乃木坂に入って、こんなに仲良くなれて、大好きになれる人がいるんだっていうのを知りしました。それまではこんなふうに素敵な仲間ができたことがなかったから、すごくうれしいです。私にとって、絶対にずっと隣にいてほしい存在。話すことがなくても隣にいたいんですよね。そんな関係が築けたのがうれしいし、よかったなって思います。

与田:私もアイドルになって、同期であっても、メンバーはメンバーで、友達っていう存在にはなれないのかなって思う時期もあったんですよ。そこは一線引いたほうがいいのかなって考えたこともあったりはしたけど、そこを超えた存在になれて、すごくうれしいですね。

向井:言葉にするのがなかなか難しいよね。

与田:難しいね。たぶん、おばあちゃんになっても仲良しなんじゃないかなって。

向井:うん、仲良し。ご飯食べに行きたい。

与田:行きたいね。あははは。

■独占欲なんだけど、押し付けない感じがすごく好きだし、いい歌だなって

──(笑)素敵な関係ですね。おふたりの間にも愛情があると思うんですが、新曲「Monopoly」を受け取ってどう感じました。

向井:すぐに意味を検索したんですけど、“独占”っていうのが出てきた瞬間に、“もう、もらった!”って思いました。

与田:あはははは。

向井:“私たちの曲だぜ!”って。特に私はめちゃくちゃ独占欲が強いから、私っぽいなって。メンバーも心の内に秘めた独占欲っていうのを持ってる子が多いと思ったので、これは私たちが素直に楽曲を伝えられるなって思ったし、とてもうれしかったです。好きです、この曲。

与田:私もストレートで好きだなって思いましたね。独占欲を前面に押しつけるような感じじゃなくて、優しさや温かさもある。それがすごく乃木坂っぽいというか。独占欲なんだけど、押し付けない感じがすごく好きだし、いい歌だなって思いました。

──与田さんは独占欲ありますか?

与田:…なさそうでしょう?

──なさそうですね。パブリックイメージとしては、執着心がなさそうに見えます。

与田:あはははは。たぶん、間違ってはないし、自分でも自分のことをそんなに独占欲があるタイプと思ってないけど、一応人間だから、どっかにはきっとあると思うんですよ。私もわかんないけど(笑)、あるとしてもたぶん出さないと思う。だからこそ私、“誰にも優しい君は素敵だよ/だけどそれをまだ飲み込めない”っていう歌詞がすごく好きなんです。表には“誰にも優しい君は素敵だよ”っていう部分を出したい。自分の中にそういう人でありたいっていう理想像があって。でも、きっと私は人よりはないんですよね、独占欲。

向井:なさそう。

与田:ふふふ。人よりはないけど、でもどっかには、きっとあって。それを飲み込もうとしてるみたいな部分もあるはずなので。

■与田は後輩と仲を深めてくれる架け橋みたいな存在になってくれるんですけど“葉月ともっと遊ぼうよ”って

──僕だけに優しくしてほしいっていう気持ちは心の中にはあります?

与田:うーん…いや、どうかな…。でも、多い少ないはあれども、ない人はいないと思うんですよね。私は少ないほうではあるけど、不意にちょっと寂しくなる、みたいな瞬間は感じることがあるし、それを飲み込もうとする切なさがちょっとだけわかる。言えないけど、ちょっと寂しいな、みたいな。誰しもがどっかにあるんじゃないかなって。

向井:私はめちゃくちゃありますね。私は“ずっと”飲み込めないですし(笑)、与田は“誰にも優しい君は素敵だよ”の“君”みたいなところがあって。

与田:え?私!?マジ?

向井:最近は本当にお姉さんだから、後輩と仲を深めてくれる架け橋みたいな存在になってくれるんですけど、私は“いや、もっとこっちに…”って思ってます。“葉月ともっと遊ぼうよ”って。

与田:あはははは。いっぱい遊んでるじゃん。

向井:遊んでるよね。でも、ご飯もなかなか誘えないし、私から誘わないと与田は誘ってこないから。

与田:それにしては行ってない?いちばん行きますもん、葉月とでんちゃん(佐藤楓)とは。こんなこと言ってますけど、明日も行くし(笑)。

向井:ふふふ。明日も遊ぶんですけどね。その優しさがあるから、大きな、広い心でみんなを受け止めてくれる存在だなと思うので、与田を独占したいけど、難しいんですよ。

与田:私、ひとりに対してっていうよりは、来るものをいったん拒まず、去るもの追わずなんです。いったん拒まないかも。ちょっと時間が経って拒むことはあるかもしれないけど。

向井:待って!お願い!!

与田:あははは。拒んでないでしょ。8年目で拒んでないいから大丈夫。いったんは拒まず受け止めて、去るものも追わないんですけど。

──そこが、執着がなく見えるんですよね。

向井:かっこいいですよね。

与田:でも、いったん受け止めるのもやめたほうがいいのかなって思って。やっぱり難しいところですよね。人のことを信じるって難しいし、受け止めることでこっちが傷つく可能性もある。でも、それでも受け止めたいって思えるのがメンバーなのかなって思います。

向井:そうだね。

──歌詞としては、片想いと捉えていいんですかね。

与田:どうだろう。受け取り側の気持ちによって変わってくる曲なのかなって思いますね。

向井:私はアイドルとファンっていう感じで思ってほしいな。

与田:それもあるし、普通に歌番組で聴いた、恋してる人にもきっと響くだろうし、友達関係でそういうふうに思う人もいるだろうし、家族の愛情みたいなものとしても受け取ることができるし。やっぱりすべての愛情に共通するんじゃないかな。

向井:愛情の話でこんなにいろんな受け取り手ができるってなかなかないなって思う。私は、1番はファンの方から私、2番は私からファンの方、みたいな感じかなって思いましたね。ファンの方もそうやって聴いてくれて。私の歌割りの2番の“僕の目の前には 君しかいない”っていうのを聴いて、私たちからの目線だみたいに言ってくれたので、1番はファンの方、2番は私目線みたいな感じで解釈してますけど、歌番組ではちゃんと恋を演じたいなって思います。

■周りが崩れても私たちは強くいなきゃいけない。その様子が見れます

──MVの撮影はいかがでしたか?

向井:アイドルって、どんな大変なときがあっても崩れずにいなきゃいけないじゃないですか。周りが崩れても私たちは強くいなきゃいけない。その様子が見れますね。

与田:たしかに!いいこと言ったね。そんな感じ。ストーリー仕立てというよりは芸術作品のような映像になってて。色味も綺麗だし、いろんな受け取り方があるMVになってる。本当に、この世界じゃない、みたいでした。このMVを見てる間は、美術館に行ったみたいな気持ちになるだろうし、撮影中もそんな気持ちになりましたね。

向井:ね。すごい綺麗です。一人ひとりほっくりした色のカラフルな衣装を着ていて。自然豊かなバックがあって、みんなが小鳥とお話するプリンセスになったみたいな感じになってて。そこが崩壊する中で、私たちが笑ってるんですよ。それが芸術的すぎて、私は踊りながら感動してました。完成するまでは、どんな映像になるのかなって気になってたんですけど、完成した映像を見たら神秘性もあるし、芸術性もあるし、私たちのアイドルの実際の気持ちもあったり、ファンの方から見る理想のアイドルも見れるし。こんな面白いものになるんだって思いました。

──全体でのダンスに加えて、ふたりは同じチームでも踊ってましたね。

与田:賀喜チームと遠藤チーム、ふたつのチームに分かれて撮ったんですけど、私たちは賀喜チームで。

向井:各チームで笑顔の作り方に差を出してるんですよ。賀喜チームは“動物的で無邪気な笑顔”で、遠藤チームは“情熱的で野心のある笑顔”。全体で踊ってるときに笑顔の作り方に差があるので、そこはちょっと注目かなって思います。

与田:あと、テーブルでダンスしたシーン。踊ってるっていうよりは、雑談しながら、本当にニコニコしながら踊ってるんですよ。アイドルの決めの笑顔じゃなくて、テーブル囲んで喋りながら出てきた、リアルな笑顔みたいな。セッティング中はみんな盛り上がって、ニコニコしてて。監督さんから「その感じ出して」って言われたんですけど、カメラが回ると、やっぱりアイドルの笑顔になっちゃうんですよね。どうしたらいいんだろうってみんなで話してたんですけど、「スタート」ってなる前に、ちょっと変なことが起きたりして。

向井:そこでも与田がすごく盛り上げてくれたんですよ。笑いをいちばん取ってた。

与田:私が「今、なんで笑ってんの?」ってひと言だけぼそっと言ったら、みんながいい笑顔になったんですよ。それがうれしくて、こっちも笑っちゃって。たまにフリを飛ばしたよね。素で笑いすぎて。

向井:楽しかったよね。最後の晩餐みたいなにいっぱいご飯がある中で踊ってて。

与田:ニッコニコしてたよね、みんな。

向井:テーブルには甘い食べ物が置いてあったんです。それ「食べていいよ」って言われたんですけど、私はなかなか食べられなかったんですよ。そしたら、五百城(茉央)ちゃんが率先して食べてくれて、私も食べました。

与田:かわいい話。

──(笑)何を食べたんですか。

向井:カップケーキとポップコーン。

与田:ポップコーン、めっちゃおいしかった。

向井:おいしかったよね。最後のほうはパサパサになっちゃってたけど。

与田:私、久保(史緒里)と一緒のテーブルで。カメラ回ってないときも食べてた(笑)。

向井:そのふたりのダンスシーンがMVに映ってるんですけど、超かわいいです!

与田:カメラ回ってないときに、“今だ!”って食べてて。あんまりでかいものは食べづらいから、ポップコーンとか、ナッツとか、ちっちゃいチョコレートとか、ちまちまずっと食べてて。どんどんポップコーンがなくなっていって。最初と最後だと量が全然違う、みたいな。

向井:そうなんだ!見よう。

与田:ここまでならいける、バレないかな、みたいな。結構な量を食べてました、私たち。

──このまま食べ物繋がりで、与田さんが参加したユニット曲「手ごねハンバーグ」についても聞かせてください。

与田:ハンバーグは好きです!

■恋愛とハンバーグを絡めた曲なので、ハンバーグ好きには刺さる

──あはははは。曲のこと?食べ物のこと?

与田:どっちも。私、昔、手ごねハンバーグを作ったことあるんです。大失敗したので、この曲は失敗しないようにしたいなって。

向井:おおー。

与田:あははは。これ、難しいな、コメントが。今、大スベりしたよね。

向井:そんなことない。めっちゃいいコメントだったよ。

与田:実際に作ったときは失敗したけど、この3人のユニットは成功したい。みんな、それぞれ好きな食べ物があると思うんですけど、恋愛とハンバーグを絡めた曲なので、ハンバーグ好きには刺さるんじゃないかなって思います。

向井:絞り出したね(笑)。

与田:あははは。

──らちなみにハンバーグは何派ですか。ソースや焼き方がいろいろと出てきますが。

与田:悩むなー。私はドミグラスのレアですかね。

向井:好きだよね、生焼き。いつも赤いの残す。

与田:(笑)私たちは、でんちゃんと3人で勝手に“焼肉三姉妹”って言ってるんで、その3人でいつか焼肉の曲を歌いたいです。3人いるうちに何かできたらいいよねっていうのはずっと言ってます。

向井:欲しいね。私はよく焼き派ですね。焼肉屋さんって「レアがおすすめです」って言ってくださることが多いんですけど、私は申し訳ないけど、「すいません、よく焼きで」って言うんですよ。でも、与田はいつも「レアで!」って。

与田:焼肉共通で好きなんですけど、好きな部位とかは全然違うから。私はホルモンばっか食べてる。上ミノばっかり。

向井:私は赤みが好きです。

与田:それぞれ担当がね…あ、手ごねハンバーグ関係なくなっちゃった。

向井:じゃあ、与田ん家に行ったときの話するね。冷凍庫に手ごねハンバーグがあったんですよ。

与田:あ、ある!ハンバーグ、好きです。ガーリックソースと迷うけど、ドミグラス派です!

■アンダーライブには葉月がいなきゃって思われたかった

──ありがとうございます(笑)。葉月さんにはアンダー曲についても聞かせてください。今回は参加していないですが、アンダーにもこだわりを持って活動してきたことを思うと、「思い出が止まらなくなる」の“君だけがここにいない”の“君”が向井葉月に聴こえてきて。

向井:とんでもないです。でも、そうしたいですね。ファンの方ともお話する機会があって。「葉月が選抜に入ったのはうれしいけど、アンダーライブのあのパフォーマンスを見れないのはすごく寂しい」って言ってくださる方がいて。私はそうなることを目標にしてきたので、いや~、本当にうれしいです。アンダーライブには葉月がいなきゃって思われたかったので、うれしい。

──自分がいないアンダーはどう見えてますか。

向井:アンダーライブを見に行ったら泣いちゃうと思うんですけど、ここで成長してきたんだなって思ったら、ずっと見続けたいし…。アンダーの話をすると、いろんな感情でてきますね。でも、すごく、いい曲なんですよ。ちょっと青春感もある曲なので、自分のアンダーでの活動を思い出しながら、自分がいないアンダーを見て、それを心の中に置いて、選抜の活動を頑張ろうって思います。

■ずっと残り続ける、歌い継がれる曲にしたい

──年末にかけての音楽番組でたくさんパフォーマンスが見られそうですね。

与田:いろんな人に届けられる機会がたくさんあると思うし、ファンの人はもちろん、偶然、見かけた人にも響くような曲だと思うんですね。ちょっと自信過剰かもしれないけど、それでまた乃木坂を好きになってくれる人がきっと増えるんじゃないかなって思うので、大事に大事に歌っていきたいなって思います。

向井:私は初めて歌番組に全部出るのが楽しくてしょうがないですし、自分がせっかく入った曲だから、昔の曲みたいに、ずっと残り続ける、歌い継がれる曲にしたいです。

■先輩がいなくなった1年が終わって、その後の1年はまたきっと違う景色が見えると思う

──今後はどう考えてますか。2024年の目標も聞かせてください。

向井:メンバーから、ダンスうまいって言われたいです。「ダンスがうまいメンバーは?」というアンケートを取ったら、葉月が1位になれるぐらい、ダンスをもっとうまくなりたいです。

与田:2023年は考え方が変わったり、視野が広がったり、今後やってみたいことや挑戦してみたいことの選択肢がすごい増えた1年なので、2024年は一つひとつと向き合って、また新たな挑戦が増えたらいいなと思います。そして、先輩がいなくなった1年が終わって、その後の1年はまたきっと違う景色が見えるんだろうなと思うので、大事にしたいですね。何が起こるかは正直わからないし、どういうふうに感じるのかも、そのときになってみないとわからないけど、一つひとつのことに対して、私たちはものすごい経験をさせていただいてるんだってことをちゃんと自覚して、力にしていきたいなって思います。

──グループとしてはどんな未来を見てますか?

与田:それぞれの力が合わさったときに出るパワーがどんどん大きくなればいいなと思います。

向井:何かひとつの場所に向かってたらいいな。

与田:考えてることはみんなバラバラだけど、方向性はきっと同じなので、それを爆発させられる年にしたいかな。爆発し続けないといけないのは難しいけど、それが大人数グループの強みでもあると思うので、その強みを活かして、みんなでグループを作り上げていきたい。変わっていくけど、ちゃんと進んでいけるようにしたいなって思ってます。

向井:バスラ、毎年あるじゃないかですか。何年経っても、先輩たちが見ても恥ずかしくないバスラができるように。1年1年、大切に作っていきたいなと思いますね。

INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 関信行

リリース情報
2023.12.6
SINGLE「Monopoly」

プロフィール
乃木坂46
ノギザカフォーティシックス/2011年8月21日に、秋元康プロデュースにより誕生したアイドルグループ。2012年2月、シングル「ぐるぐるカーテン」でメジャーデビュー。同年5月、シングル「おいでシャンプー」で初のオリコンランキング1位を獲得。2015年には『第66回 NHK紅白歌合戦』に初出場を果たす。2021年8月に結成10周年を迎えた。2022年2月1日には、5期生11人の加入が発表された。2023年2月、一期生・秋元真夏の卒業に伴い三期生の梅澤美波が3代目キャプテンに就任。3月に2期生・鈴木絢音が卒業し、三期、四期、五期生の新体制がスタートした。