ナンバープレート下2桁に「42や49」が発行されないって本当? 希望で「4649」は出来るけど… 自動で割り当てない理由とは
下2桁が「42」と「49」の数字が自動的に割り当てないワケ
クルマのナンバープレートの数字は、ユーザーが希望しなければ自動的に割り振られます。
そのうち下2桁が「42」と「49」の数字は発行されないという話が聞かれますが、これは事実なのでしょうか。
新車を購入したときや住所変更にともなってナンバーを変える場合などは新しいナンバープレートが取付けられます。
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その際には自動車ユーザーが自分で好きな番号を選ぶ「希望ナンバー制」を利用できます。
希望番号は「抽選対象希望番号」と「一般希望番号」に分けられ、特に人気のある「・・・1」「・777」「8888」といった数字は抽選対象希望番号として当選した人のみが取得できるシステムです。
それに対し一般希望番号は、希望の番号がすでに払い出されていなければ基本的に誰でも取得できます。
ただし、これらのナンバープレートは注文生産であるため通常のナンバープレートよりも高い交付手数料が必要になります。
もし自動車ユーザーが希望ナンバー制を利用しない場合は「・・・1」から「9999」までの一連指定番号が順番に払い出されます。
その際に下2桁が「42」と「49」のナンバープレートは発行されないという話を聞きます。では、これは事実なのでしょうか。
結論から言うと、タクシーや路線バスのような事業用自動車と自家用自動車、そしてレンタカーについては、下2桁が「42」と「49」のナンバーは欠番であり発行されません。
このことは一般社団法人和歌山県自動車整備振興会のホームページで公表されている「ナンバープレートの分類番号へのローマ字導入について」という文書に明記されています。
実際にSNS上においても、レンタカー事業者から「連番でナンバープレートを取得したら下2桁が42のナンバーが飛ばされた」という声が上がっていました。
その一方で「4649(よろしく)」という語呂合わせのナンバーは存在しており、希望ナンバー制を利用すれば下2桁が「42」と「49」のナンバーを払い出すことが可能です。
この2つの数字が欠番である理由について、ナンバープレートの交付代行事業に携わる一般社団法人全国自動車標板協議会の担当者に話を伺ったところ、次のような回答がありました。
「これらの番号が欠番となった明確な理由については文書でも明かされておらず、はっきりとは分かっていません。
おそらくですが42は死に、49は死や苦などを連想させるため、除外されたものとみられます」
確かに日本のホテルや集合住宅などにおいては部屋番号に「4」や「9」をつけない事例も多くあります。
他にもある割り当てられない数字「13」にはどんな意味がある?
さらに担当者は、他に欠番となっている数字や平仮名に関して次のように話しています。
「駐留軍人、いわゆる米軍基地関係者などが所有する自家用自動車のうち、ナンバープレートの平仮名部分がE、H、K、M、Yのものについては下2桁に『13』を使わないことが決まっています。
こちらも明確な理由は分からないものの、13はキリスト教で不吉な数字として忌み嫌われることが影響していると考えられます」
その他、前出の担当者は「平仮名」についても次のように語ってくれました。
「また、ナンバープレートの平仮名には『お・し・へ・ん』の文字も使われません。
『お』の文字は『あ』と混同されやすい、『し』は死、『へ』は屁を連想させる、『ん』は発音しにくいといった理由から使用されないと聞いています」
これらは語呂合わせや縁起に強いこだわりを持つ日本ならではといえるでしょう。
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自家用自動車の場合、希望しない限り下2桁が「42」と「49」のナンバーは発行されません。
とはいえ、上2桁が「42」と「49」のナンバーは欠番となっていないため「4219(死に行く)」や「4215(死に行こう)」が割り当てられたユーザーもいるようです。
語呂合わせが気になる場合には希望ナンバー制を検討すると良いかもしれません。