NVIDIAの2024年第3四半期における収益が前年比206%増となり、過去最高を記録しました。生成AIの普及により機械学習に求められるGPUの需要が格段に増し、データセンターを運営する企業との取引が好調であるとの分析が行われています。

NVIDIA Announces Financial Results for Third Quarter Fiscal 2024 | NVIDIA Newsroom

https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-financial-results-for-third-quarter-fiscal-2024



Nvidia sold half a million H100 AI GPUs in Q3 thanks to Meta, Facebook - lead times stretch up to 52 weeks: Report | Tom's Hardware

https://www.tomshardware.com/tech-industry/nvidia-ai-and-hpc-gpu-sales-reportedly-approached-half-a-million-units-in-q3-thanks-to-meta-facebook

Nvidia Reportedly Sold 500,000 H100 AI GPUs in Q3 Alone | Extremetech

https://www.extremetech.com/computing/nvidia-reportedly-sold-500000-h100-ai-gpus-in-q3-alone

2023年第3四半期におけるNVIDIAの収益は181億2000万ドル(約2兆6600億円)で過去最高。全体の約80%にあたる145億1000万ドル(約2兆1300万ドル)がデータセンター向け製品によるものでした。

市場分析会社のOmdiaによると、数百万円は下らないデータセンター向けGPU「NVIDIA H100」が該当四半期だけで50万台以上販売されていて、そのうち15万台ずつがMetaとMicrosoftにより購入されたと推定できるとのこと。残りの20万個はOracle、テンセント、Google、Amazonにそれぞれ5万台ずつ行き渡ったとのことです。



分析によると、H100ベースのサーバーの需要は非常に高く、待ち時間が最大36〜52週間となっているものも確認できるそうです。

NVIDIA製品の売れ行きが好調ではあるものの、H100を購入した上記企業はすべて独自のカスタムシリコンの開発に取り組んでいるため、今後はNVIDIAのGPUから自社製品に移行することが予想され、販売台数が減少する見込みです。



ただ、OmdiaはH100と旧型の「A100」がまだまだ高い需要を維持しているため、続く第4四半期にもNVIDIAは良い結果を出すだろうと分析。Omdiaはデータセンター市場全体の成長も予想し、総売上は2027年までに倍近くになるとコメントしました。