8.1ヘクタールは東京ドーム約2個分の広さだ

 35年の歳月かけて再開発をおこなってきた「麻布台ヒルズ」が11月24日、ついに開業した。

高さ330mという日本一の超高層ビル「森JPタワー」を中核に、約8.1ヘクタールという、広大な規模感だ。

「麻布台ヒルズは、街全体がミュージアム」とうたわれており、カフェや、アートを見ながら食事が楽しめるギャラリーレストラン、マンガアートギャラリーなど、さまざまなスタイルで芸術を楽しめるスポットも集まっている。

 そんな広大な場所だけに、来場者からは早くも困惑の声がSNSに寄せられた。

《麻布台ヒルズ、迷子になって終わった》

《麻布台ヒルズやばすぎる(迷子)》

《麻布台ヒルズで無事迷子》

《麻布台ヒルズ、広すぎて迷子》

《麻布台ヒルズ、想像よりかなり広くて迷子 全然分からへん》

《麻布台ヒルズに行って、ガチ迷子になりました、迷路でした》

 記者が実際に行ってみた感想としては、森JPタワーの入り口はわかりやすいものの、「集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー」などのあるガーデンプラザは、A、B、C、Dの4つに別れており、まさに「迷路」のようだった。

 ガーデンプラザに行くためのルートはパンフレットに掲載されているものの、それがA、B、C、Dのどれなのかは明示がなく、初見では確実に混乱する印象を受けた。実際に、パンフレットの地図を見ながら、オロオロしている人も多く見受けられた。

 また、エルメス、クリスチャン・ディオール、カルティエなどラグジュアリーブランドも点在するが、こちらは2024年の2月開業予定となっている。この点にも、SNSでは疑問の声があがっていた。

《麻布台ヒルズの坂道の方にDIORがあったんだけど2024年オープンだって そんな話ある? なんで間に合わせなかったの?》

《DIORの囲いが可愛くてフォトスポットになりそう》

《ハイブランド並んでる通りとかまだまだ工事中な気がしたけど》

「麻布台ヒルズレジデンス」の最高価格は、200億円ともされている。セレブ向けに景観を優先した作りなのかもしれないが、もう少し動線のことも考えてほしかった……。