あいさつを交わす韓国の尹大統領(左)と日本の岸田首相=16日、サンフランシスコ(聯合ニュース)

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【サンフランシスコ聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は16日(日本時間17日未明)、米サンフランシスコで開かれているアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせ岸田文雄首相と会談した。両首脳の会談は約2カ月ぶりで、今年に入って7回目となる。

 尹大統領は会談の冒頭で、「両国の信頼を強固にし、韓日関係の流れを極めて前向きに続けていることをうれしく思う」と表明。「今年、首脳をはじめとする各レベルでの交流が活性化するとともに政府間協議体が復活し、両国の協力が深化している」として、両国の安全保障対話や経済安全保障対話に続き、先月に外務次官級による戦略対話が再開されたことに言及しながら「3月に合意したすべての政府間協議体が100%復活した」と強調した。そのうえで、「今後もハイレベル経済協議会の開催を含め、各分野で両国が緊密に交流できるよう、岸田首相と共に努力していく」と述べた。

 会談は予定より約20分遅れで始まった。現地の交通事情で会談の会場に遅れて到着した岸田首相は尹大統領に「歩いてきた」と事情を説明し、理解を求めた。

 両首脳は17日、スタンフォード大で開かれる座談会にそろって出席する。尹大統領は座談会で、韓日・韓米日の先端技術協力をテーマに岸田首相と意見交換する方針だ。