車椅子アイドルの「新幹線の乗り方」にSNS驚き 「こんな部屋があるの知らなかった」「勉強になる」
人気アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんが2023年11月2日、新幹線の移動時は車内の「多目的室」を利用しているとX(ツイッター)で明かし、ユーザーからは「新幹線にこんな部屋があるの知らなかった」などと驚く声が上がっている。
猪狩さんは2018年4月に歩道で事故に遭い、脊髄損傷による両下肢麻痺と診断され、車椅子生活を送りながらアイドル活動を続けている。
「空室であれば急病の方や授乳の方も利用することができます」
猪狩さんは投稿で、「新幹線の移動時は多目的室を利用しています」と明かした。公開した多目的室の写真では、広々としたスペースに通常のシートから肘置きを外した2人掛けの席が配置されており、シートは簡易的なベッドに変形する仕組みにもなっている。
猪狩さんは、「身体の不自由な方以外にも、車掌さんに確認して空室であれば急病の方や授乳の方も利用することができます」とも説明。「トレイと外観がそっくりなので、しっかりとカギをかけておかないと開けられるので要注意です(笑)」(原文ママ)と呼びかけている。
投稿には7000以上のいいねが寄せられ、「初めて知りました! 勉強になります」「新幹線にこんな部屋があるの知らなかった」「まだまだ知らないことばかり」など多目的室の存在に驚く声が寄せられた。
そのほか、「妻が新幹線の中でパニックを起こしたときはこの部屋のお世話になった」「私も去年、大阪で持病発動して嘔吐止まらんかった時ここ案内してもらってめちゃくちゃ助かった...」「車椅子の母の移動のために利用させて頂きました」など利用者の体験談も多く寄せられた。「椅子からベッドに変形させるのは、自分でできますか? 介護者がいないと、キツイのかなぁ」というコメントに対し、猪狩さんは「乗務員さんがやってくださります」と応えている。
JR東海の公式サイトでは、多目的室について、「歩行の不自由なお客様や、気分の悪くなったお客様等がご利用いただける多目的室がございます。なお、先約等によりご利用いただけない場合もあります」としている。N700系では11号車に多目的室が設置されている。