秋の乾燥肌なぜ起こる? かゆみだけでなく、シミや小じわの原因にも…プロが教えるホームケア
秋は空気が乾燥しやすく、肌の水分も奪われやすい季節です。乾燥肌は、かゆみや肌荒れだけでなく、小じわやしみといった肌トラブルの原因になります。そこで、乾燥肌の原因や改善方法、医師が勧めるホームケアを紹介します。
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◆気温や湿度の低下する秋は、肌のバリア機能が低下 日々の生活習慣が予防策に
秋は、肌トラブルが多くなる季節です。かゆみを伴う乾燥肌につながる場合もあります。その原因は、夏の紫外線ダメージ、気温と湿度の低下による乾燥、ストレスによる自律神経やホルモンバランスの乱れなど様々ですが、共通していることは、肌のバリア機能が低下していることです。
乾燥によって肌の表面が傷つきやすくなり、その隙間から雑菌やハウスダストなどの刺激物が侵入しやすくなります。肌は赤みやかゆみなどの炎症反応を起こし、これが肌荒れにつながります。放っておくと、肌の弾力やハリが失われ、表情筋の動きによってできる小じわが目立ちやすくなります。
特に、目元や口元は皮膚が薄くてデリケートな部分なので注意が必要です。また、乾燥によりメラニン色素が過剰に生成されると、シミやくすみの原因になります。ここでは、自宅で行える乾燥肌の対策をいくつか紹介します。
(1)洗顔:優しく洗うことが重要です。肌に強くこすったり、高温のお湯で洗ったりすると、必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥の原因になります。40度以下のお湯でやさしく泡で洗い流すようにしましょう。
(2)保湿:乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部刺激に弱くなります。化粧水や乳液で肌表面の角層をうるおわせることや、クリームで肌の生まれ変わりを順調にすることが大切です。かさつきが気になる部分には、化粧水をたっぷり含ませたコットンマスクを5分ほど行うと効果的です。
(3)入浴:入浴は長時間浸からずに10分程度にしましょう。熱いお湯は肌の水分を奪います。入浴後はすぐに全身に保湿剤を塗りましょう。また保湿剤は、肌が濡れている状態で塗ると、水分を閉じ込めやすくなります。
(4)食事:食事はバランスよく摂りましょう。乾燥肌に良いとされる食品は、ビタミンCやE、亜鉛などの抗酸化作用のあるものや、必須脂肪酸の含まれるものです。例えば、柑橘類や緑黄色野菜、ナッツや魚などがおすすめです。
(5)水分補給:水分補給はこまめに行いましょう。 水分不足は肌の乾燥に繋がります。1日に1.5〜2リットルの水分を摂ることが目安です。コーヒーやお茶などのカフェインは利尿作用があるので、水分補給には向きません。
(6)睡眠:肌の回復に欠かせません。 睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の新陳代謝を促進します。逆に睡眠不足は肌の老化を早めるので、1日に6〜8時間の睡眠をとることを心がけましょう。
◆乾燥の悪化でかゆみも…強く擦ってしまうと摩擦によりシミができやすくなる
これら対策を入念に行っても、しみやくすみ、小じわなどのトラブルが出てきてしまった場合には、美容クリニックでの施術も効果的です。例えば、以下のような処置方法があります。
(1)ヒアルロン酸注射:肌に潤いを与える成分のヒアルロン酸は、注射によって小じわに直接補充することができます。ヒアルロン酸は体内にも存在する自然な物質なので、副作用やアレルギーのリスクは低いとされています。
(2)レーザー治療:しみやくすみには、レーザー治療が有効です。レーザーはメラニン色素に反応して熱を発生させ、シミを分解・排出させます。レーザー治療は種類や回数によって効果やダウンタイムが異なりますが、一般的には数回の施術でシミが薄くなるか消えることが期待できます。シミ取りレーザーやレーザートーニングなどさまざまな種類があり、小じわの程度や部位によって適したものを選ぶことができます。
(3)マイクロニードル治療:超極細の針で肌に微細な穴を開けることで、肌の再生力を高める治療です。針から高周波や成長因子などを注入することで、小じわや毛穴、ニキビ跡などに効果的です。
「乾燥が悪化しかゆみなどが発症した場合、強く擦ってしまうと摩擦によりシミができやすくなります。上記の生活習慣の見直しや保湿ケアを徹底し、それでもかゆみなどが伴う乾燥については、専門医療機関に早めに相談することが良いでしょう」(共立美容外科・ 磯野智崇さん)
秋は乾燥肌になりやすい季節ですが、スキンケアや食事、睡眠など、普段の生活でカバーできることもあります。乾燥肌でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
【監修者】共立美容外科の副総括院長・磯野智崇さん
1995年、聖マリアンナ医科大学を卒業。1995年、聖マリアンナ医科大学形成外科に入局。1999年、東大宮総合病院整形・形成外科に入職。2002年、共立美容外科に入職。2009年、共立美容外科浜松院院長に就任。2020年、共立美容グループ総括副院長に就任。
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◆気温や湿度の低下する秋は、肌のバリア機能が低下 日々の生活習慣が予防策に
秋は、肌トラブルが多くなる季節です。かゆみを伴う乾燥肌につながる場合もあります。その原因は、夏の紫外線ダメージ、気温と湿度の低下による乾燥、ストレスによる自律神経やホルモンバランスの乱れなど様々ですが、共通していることは、肌のバリア機能が低下していることです。
特に、目元や口元は皮膚が薄くてデリケートな部分なので注意が必要です。また、乾燥によりメラニン色素が過剰に生成されると、シミやくすみの原因になります。ここでは、自宅で行える乾燥肌の対策をいくつか紹介します。
(1)洗顔:優しく洗うことが重要です。肌に強くこすったり、高温のお湯で洗ったりすると、必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥の原因になります。40度以下のお湯でやさしく泡で洗い流すようにしましょう。
(2)保湿:乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部刺激に弱くなります。化粧水や乳液で肌表面の角層をうるおわせることや、クリームで肌の生まれ変わりを順調にすることが大切です。かさつきが気になる部分には、化粧水をたっぷり含ませたコットンマスクを5分ほど行うと効果的です。
(3)入浴:入浴は長時間浸からずに10分程度にしましょう。熱いお湯は肌の水分を奪います。入浴後はすぐに全身に保湿剤を塗りましょう。また保湿剤は、肌が濡れている状態で塗ると、水分を閉じ込めやすくなります。
(4)食事:食事はバランスよく摂りましょう。乾燥肌に良いとされる食品は、ビタミンCやE、亜鉛などの抗酸化作用のあるものや、必須脂肪酸の含まれるものです。例えば、柑橘類や緑黄色野菜、ナッツや魚などがおすすめです。
(5)水分補給:水分補給はこまめに行いましょう。 水分不足は肌の乾燥に繋がります。1日に1.5〜2リットルの水分を摂ることが目安です。コーヒーやお茶などのカフェインは利尿作用があるので、水分補給には向きません。
(6)睡眠:肌の回復に欠かせません。 睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の新陳代謝を促進します。逆に睡眠不足は肌の老化を早めるので、1日に6〜8時間の睡眠をとることを心がけましょう。
◆乾燥の悪化でかゆみも…強く擦ってしまうと摩擦によりシミができやすくなる
これら対策を入念に行っても、しみやくすみ、小じわなどのトラブルが出てきてしまった場合には、美容クリニックでの施術も効果的です。例えば、以下のような処置方法があります。
(1)ヒアルロン酸注射:肌に潤いを与える成分のヒアルロン酸は、注射によって小じわに直接補充することができます。ヒアルロン酸は体内にも存在する自然な物質なので、副作用やアレルギーのリスクは低いとされています。
(2)レーザー治療:しみやくすみには、レーザー治療が有効です。レーザーはメラニン色素に反応して熱を発生させ、シミを分解・排出させます。レーザー治療は種類や回数によって効果やダウンタイムが異なりますが、一般的には数回の施術でシミが薄くなるか消えることが期待できます。シミ取りレーザーやレーザートーニングなどさまざまな種類があり、小じわの程度や部位によって適したものを選ぶことができます。
(3)マイクロニードル治療:超極細の針で肌に微細な穴を開けることで、肌の再生力を高める治療です。針から高周波や成長因子などを注入することで、小じわや毛穴、ニキビ跡などに効果的です。
「乾燥が悪化しかゆみなどが発症した場合、強く擦ってしまうと摩擦によりシミができやすくなります。上記の生活習慣の見直しや保湿ケアを徹底し、それでもかゆみなどが伴う乾燥については、専門医療機関に早めに相談することが良いでしょう」(共立美容外科・ 磯野智崇さん)
秋は乾燥肌になりやすい季節ですが、スキンケアや食事、睡眠など、普段の生活でカバーできることもあります。乾燥肌でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
【監修者】共立美容外科の副総括院長・磯野智崇さん
1995年、聖マリアンナ医科大学を卒業。1995年、聖マリアンナ医科大学形成外科に入局。1999年、東大宮総合病院整形・形成外科に入職。2002年、共立美容外科に入職。2009年、共立美容外科浜松院院長に就任。2020年、共立美容グループ総括副院長に就任。