唯一無二の日産スカイラインGT-Rがイギリスのショップで販売中
![Girardo & Co](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/6/8/68f68_1692_62cef2f1_a9daf800-m.jpg)
【画像】オリジナルの状態で、すぐに走行可能!現在はイギリスで販売されているGT-R(写真3点)
1993年には新たに全日本GT選手権が立ち上がった。市販車をベースにしたシリーズから、もう少し過激なスーパーツーリングカーに近づける狙いだった。初年度はグループA車両をモディファイして参加することも認められたが、このシリーズの創設によって、もっとラディカルなマシンが生まれる余地もできた。こうして誕生したのが、長谷見昌弘が駆ったこの色鮮やかなスカイラインGT-R JGTC-GT1である。
R32型GT-Rをベースに、フロントのドライブシャフトを排除。これによって重量を削減でき、RB26DETTエンジンをより後方に搭載することが可能となった。エンジンはXトラック製の6段シーケンシャル・ギアボックスで駆動輪と接続した。ボディワークは特注のカーボンファイバー製で、ダウンフォースを最大化しつつ、軽量化を図った。
デビュー戦は富士スピードウェイで開催のAll Japan Fuji GT Raceで、予選は4位だったが、ギアボックスのトラブルで入賞を逃した。長谷見は次戦でポールをつかむと、さっそく優勝を飾る。最終的に、ドライバー選手権で2位、チーム部門で3位という見事な成績を収めた。
このGT-Rは1995年も初戦のみ出走し、その後はハセミモータースポーツの社屋に誇らしげに展示されていた。1996年に個人コレクションに売却され、現在はイギリスのGirardo & Coで販売されている。唯一無二のGT-Rであり、オリジナルの状態で、すぐに走行可能な健康体だという。
編集翻訳:伊東和彦 (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵
Transcreation: Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) Translation: Megumi KINOSHITA