エンゼルスのアンソニー・レンドン【写真:Getty Images】

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再建に舵を切ったエンゼルス…欠場続くレンドンにも厳しい声

 大谷翔平投手の所属する米大リーグ・エンゼルスは今季のプレーオフ出場を事実上断念し、主力5選手をウェーバーを通じて対価なしで移籍させるなどチーム再建へ舵を切った。ここでさらに、怪我で欠場が続くアンソニー・レンドン内野手を解雇すべきだとの声も米メディアから出ている。

 米紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は「野球界周辺の話題」とする記事の中で、レンドンとスティーブン・ストラスバーグ投手(ナショナルズ)の契約を「最悪のFA契約として歴史に名を残す」として紹介した。2人は2019年、ナショナルズ初のワールドシリーズ制覇の中心メンバーだった。

 レンドンは2020年から総額2億4500万ドル(約358億2000万円)の7年契約を結んでエンゼルスへ移籍した。ただ移籍後は、コロナ禍での短縮シーズンだった2020年をのぞくとフルに働いたシーズンがなく、今季も43試合に出場しただけで打率.236、2本塁打だ。

 記事は「今季復帰をしなければ、ここ3年のフルシーズンで338試合を欠場することになる。これは、レンドンが出場していない試合分に7150万ドル(約104億5000万円)支払っていることになる」と指摘。「エンゼルスは単に彼をリリースしてもいいだろう」とした。

 8月に現役引退を表明したストラスバーグについても、「7年2億4500万ドル(約358億2000万円)の契約延長を結んだが、わずか1勝、31回1/3を投げただけで引退を迎える」と辛辣。さらに「ナショナルズは2029年まで彼に給料を支払い、契約に保険をかけていなかった」と今後も重い負担が残ることを紹介している。

(THE ANSWER編集部)