日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。 イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。 今回は、セックスレスが解消できないまま、「体外授精」にステップアップするために転院するお話です。

レスで二人目不妊。新しい不妊外来で体外受精へ<オヨネの妊活いばら道30>

セックスレスや多嚢胞性卵巣症候群、その他もろもろ様々な要因に悩みながらも不妊治療で1人目をなんとか授かった私たち夫婦。

1人目が3歳になる頃、私たちは2人目の子どもが欲しいと動き出していました。しかし妊娠、出産を経てセックスレスに拍車がかかり、小指一本も触れ合わない2人がタイミングなど取れるわけもなく、早々に人工授精へ。

かかりつけの産婦人科で人工授精を数回行うものの、妊娠の「に」の字も進まないまま月日だけが流れて私は焦る一方でした。

●不妊外来の待合室は人だらけ!立っている人も

人工授精がうまくいかないため、別の病院の不妊外来へ紹介状を書いてもらい、後日行く日を予約しました。しかしその予約も一筋縄ではいかず。

その不妊外来は子どもを連れて行けないので、一人目の娘が保育園にいる時間、つまり平日のお迎えの時間までに行かねばなりません。
共働きの私たち夫婦は時間を合わせるのにもひと苦労。

とくに私の方はただでさえ一人目の子どもの体調不良などで会社を早退、休みがちな状況…。やっとのことで半休を合わせてとって予約し、いざ不妊外来へ挑んだのでした。

不妊外来の待合室は人、人、人だらけ! 座るところはめちゃくちゃあるのにそれでもたらず、立って待っている方もたくさん。
「予約」とは名ばかりで、時間通りに行ってもとても待ち時間が長かったです。
予約って一体!?!?!?

 

同時に、こんなにたくさんの人がなんらかの理由で妊娠を希望するもできなくて、悩んだり苦しんでいるのか…と感じました。

●人工授精を飛ばして体外受精からスタート。さまざまな検査が…

私が通っていたクリニックは初回は夫婦二人で説明を聞いて、同意書にサインをする。それから初めて不妊治療の検査や施術を行っていく…という流れでした。

人工授精が数回ダメだったことは前回の産婦人科からの紹介で伝わっていたので、体外受精のお話から始まりました。

不妊にはさまざまな原因があること、この治療で妊娠できる確率、これから二人が受けていく検査など資料を見て最終的にどうするかを聞かれ、治療をすることをメガネ(夫)と二人で決め、同意書にサインをしました。

このときの私(たち夫婦)は、やっと新たなスタートラインに立てたということでとても希望を持っていました。
しかし当たり前ですが、不妊外来へ来ました、ハイ体外受精! というわけもなく。
これからまた長い長い(痛い)検査がたくさん待っているとは、このときの私は知る由もなかったのです。