函館記念に向け追い切りをおこなったイクスプロージョン(写真手前、撮影:井内利彰)

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「サマー2000シリーズ」の第2戦として行われる函館記念(7月16日・函館芝2000m)。ここに出走を予定している、栗東在厩馬の1週前追い切りが今朝5日行われている。

 新潟大賞典3着のイクスプロージョン(栗東・杉山晴紀厩舎)は、1回目のハローが終了した時間帯のCWへ和田竜二騎手を背に入場。アップデートに先行する形だったが、その差は1馬身か2馬身の間くらいという感じ。道中のラップは徐々に速くなっていく形で、手応えには余裕あり。相手も楽にそれについてくる感じだったこともあり、ゴール前では手応え劣勢、少し遅れたかなという印象だった。

 時計は6F80.7~5F65.8~4F51.5~3F36.9~2F23.0~1F11.6秒。ゴールを過ぎたところでは逆にこちらの方が手応えよく見えたくらいなので、ゴール前だけで判断するのは早計。ここまでしっかり乗り込まれているし、動き自体は評価すべきだろう。

 スカーフェイス(栗東・中竹和也厩舎)は朝一番のCW開門から40分近く経った、踏み荒らされた馬場を単走。道中はいい感じでラップを速めていき、スムーズな走り。最後の直線では後ろから単走で追い切っていた同厩舎の馬に差を詰められるのでは、というシーンもあったが、ゴール前でエンジンがかかると鋭い伸びを見せた。

 その時計は6F82.4~5F66.6~4F51.4~3F36.6~2F23.2~1F11.4秒。4コーナーから速いラップを踏んで、最後の直線が11秒台で最速ラップという素晴らしい内容。この中間はCWでの追い切りが中心になっているが、それがすっかり板についたという感じがする。

(取材・文:井内利彰)