一昨年の新潟大賞典を制したサンレイポケット(ユーザー提供:モエロウエクラさん)

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 古豪サンレイポケット(牡8、栗東・高橋義忠厩舎)が、8歳馬としては初となる七夕賞(3歳上・GIII・芝2000m)の制覇を目指す。

 今年で59回目を迎える七夕賞だが、過去の勝ち馬は全て7歳以下。8歳以上は未勝利で、84年のグレード制導入以降に限れば、延べ54頭で[0-1-1-52]。13年には14番人気の伏兵タガノエルシコが3着、16年には5番人気のダコールが勝ち馬に半馬身差まで迫ったが、惜しくも勝利には手が届いていない。

 サンレイポケットは21年の新潟大賞典の覇者。その後は未勝利だが、8歳を迎えた今年も阪神大賞典で0秒6差の6着、天皇賞(春)でも1秒4差の8着に健闘しているので、大きな衰えは感じない。2000mは重賞を勝ち、21年の天皇賞(秋)でも4着の実績があるベストディスタンス。年下のライバルを撃破し、エポックメーキングな勝利を挙げる可能性は十分にあるはずだ。