40代、クローゼットの扉をなくしてよかったこと6つ。じつはメリットしかない
クローゼットは、家の中でもごちゃつきがちな場所。思い切ってクローゼットの扉をなくしたら、想像以上に快適になったと話すのは、現在40代のライフオーガナイザー・高田舞子さん。クローゼットの扉をなくすメリットを教えてもらいました。
中古マンション×リノベーション、クローゼットの扉はなしに
中古マンションをリノベーションし、新居に引っ越して半月。暮らし始めて感じている、リノベーションしてよかった点を紹介します。
今回の記事は、クローゼットの扉をなくしたことの満足度について。
リノベーションの打ち合わせ当初、建材はすべて新調が前提。室内ドアもすべて入れ替える予定でした。ですが、予算の減額を検討しながらふと気づきます。「クローゼットの扉って要る?」
クローゼットの扉をなくすメリット6つ
そこで私は、クローゼットの扉をなくすことで得られるメリットをあげてみました。
1.リノベーション金額を減額できる
2.家具の配置が自由自在
3.部屋を広く使える
4.ものの出し入れがラク
5.どこになにがあるかすぐわかる
6.湿気がこもらない
ひとつずつご紹介します。
●1.リノベーション金額を減額できる
建具(室内ドア)にかかる金額は思った以上に大きいです。
建具本体の値段に加えて、取付け費用もかかる建材。これをなくすだけでかなりの減額につながることに気づいたので、3居室のクローゼットの扉をなくすことに決めました。
3つの扉をやめたことで、減額は20万円ほどに。大きな節約となりました。
●2.家具の配置が自由自在
最大のメリットだと感じるのは、家具の配置が自由自在だということ! もし扉を設けていたら…クローゼットの奥行きに合わせて衣装ケースや収納ラックのサイズを考えなければなりません。
衣装ケースは奥行きが多種類あります。引越しを何度か経験している転勤族のわが家も、衣装ケースは押入れ用やクローゼット用が混在。
扉がなければ、この衣装ケースが収まるかどうか? 扉が閉まるかどうか? を考える必要がありません。
また、置き家具の配置も自由。クローゼット棚も設けなかったリビング隣の元和室。母子の洋服収納のため、アイリスオーヤマのメタルラックを購入しました。
扉がないので、ラックの配置は以下のようにいくらでもアレンジできます。
【ケース1】横並びに配置
王道、横並び。これは扉があってもできる配置ですが、使い勝手は違います。
というのも、クローゼットの間口と既成の扉の幅は同一ではありません。開口幅と空間幅に差異が生じ、必ずといっていいほどデッドスペースができます。
扉がないから、デッドスペースも生まれずにフル活用できます。
【ケース2】L字に配置(1)
ラックをL字に配置することで、まとまったスペースでの片づけが可能に。L字の隅にはオフシーズンのものをしまうなど、隠す収納もできます。
【ケース3】L字に配置(2)
L字に配置するのは上記と同じですが、ハンガーパイプをラック間に渡すことで洋服の収納に幅ができます(別角度からの写真です)。ラック間に丈の長い洋服もたくさんかけられますし、下にチェストを配置することも可能。
●3.部屋を広く使える
扉がないので、単純に部屋が広くなります。収納の奥行きは60センチから90センチなど様々ですが、それだけ広くなると、視界も体感もかなり違います。
●4.ものの出し入れがラク
扉の開け閉めが不要です。アクション数が減ると、心理的ストレスも減ります。乾いた洗濯物もそのままかけられますし、ものを取り出すときもワンアクション!
●5.どこになにがあるかすぐわかる
扉で隠していませんから、当たり前ですが一目瞭然。毎朝のコーデもパッと選べますし、子どもにも「あれどこ?」なんて聞かれることが減りました。
●6.湿気がこもらない
閉めきらないので、湿気がこもりません。通気性は抜群です。
●デメリットをあげてみると
とはいえ、デメリットもゼロではありません。
1.ものがまる見え
2.こまめな整理や掃除が必要
片づけが苦手だったり、ものがまる見えなことでストレスを感じたりする人はデメリットを大きく感じるかもしれません。
●扉なしクローゼットの満足度は200%
私の場合は、視覚的なストレスよりもアクション数のストレスが上回るタイプ。
ものが見えているからこそ、こまめに整理をしようというモチベーションにもつながりますし、満足度をいうなら、200%。
片づけは毎日のこと。なにかしら服を身にまとい暮らしている私たちにとって、とくに洋服収納は暮らしに必須です。選んで着て、洗濯しては戻して、の繰り返し。
クローゼットには扉があるものだと思いがちですが、扉をなくすことでかえって心地よく暮らせることもありますよ。