フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。

そんな志麻さんのレシピには、いつもの料理が簡単においしくなる工夫が満載! 今回のレッスンテーマは「ポテトサラダ」です。

志麻さんの簡単「ポテトサラダ」。しっとりつくるコツは?

手間がかかるイメージのある「ポテトサラダ」も、電子レンジでつくれば簡単。志麻さんに、しっとりおいしいポテトサラダをつくるコツを教えてもらいました。

<ポイント1>ジャガイモの下ごしらえはレンジにおまかせ

基本的に、ジャガイモやカボチャなどの下ごしらえは、ラップで包んでレンジにおまかせ。そして必ず、加熱後は触れる程度に冷めるまで放っておきます。

それは、すぐにラップを外すと、温度差で水分が一気に飛んでしまうから。食材から出た水分はラップに守られることで、外に蒸発することなく内部にじわじわと戻っていくのです。もちろん、レンジ以外の熱源でも同じこと。ラップで包んで加熱したものは、必ず粗熱をとってから外します。

ジャガイモは洗ったときの少量の水分を利用して、レンジで蒸すように加熱してくださいね。

<ポイント2>マヨネーズは冷めてから入れる

マヨネーズは分離を防ぐため、ジャガイモが冷めた状態で加えましょう。

●ちくわとキュウリのポテサラ

マヨネーズ+酢で軽い味わいの和風ポテサラ。

【材料(つくりやすい分量)】

ジャガイモ 3個(520g)
キュウリ2本
ちくわ 4本(100g)
酢 大さじ2
塩 ひとつまみ
コショウ 少し
マヨネーズ 大さじ2
七味唐辛子 少し

【つくり方】

(1) ジャガイモは皮つきのままよく洗い、水がついたまま1個ずつラップで包み、電子レンジ(600W)で5分加熱する。上下を返してさらに5分加熱し、そのままおく。

(2) 手で触れられる程度に粗熱がとれたら、熱いうちにジャガイモの皮をむいてボウルに入れ、フォークなどでつぶす。酢、塩、コショウを加えて混ぜ、なめらかになるまでさらにつぶして冷ます。

(3) キュウリは縦4等分に切り、好みで種を取り除いて1cm角程度に切る。ちくわも同じサイズに切る。

(4) (2)にマヨネーズと(3)を加えて混ぜる。器に盛り、七味唐辛子をふる。

【ポイント】

ジャガイモは完全に冷まさず、粗熱がとれたらラップを外す。湯気が出るようなら、少し待つ。

 

おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう

各レシピに表記されているカロリーは、とくに指定がない限りすべて1人分です

計量単位は1カップ=200ml、大さじ1=15ml、小さじ1=5ml、1合=180mlです

電子レンジの加熱時間は600Wを基準にしています。500Wの場合は1.2倍、700Wの場合は0.8倍を目安に加減してください。機種によって多少差があります

電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの皿やボウルなどを使用してください

液体を電子レンジで加熱した場合、取り出して混ぜるときに、場合によって突然沸騰する可能性があります(突沸現象)。できるだけ口の広い容器に入れ、粗熱をとってから取り出すなどご注意ください

 

『志麻さんのベストレシピ 料理のきほん編』では、「これだけは覚えておいてほしい」という志麻流“おいしい”をつくる20のルールを紹介しています。

また、現在発売中の『à table SHIMA vol.04 春号』(扶桑社刊)では、タサン家のデイリーごはんレシピをたっぷり掲載。定番料理やフランス人も大好きなジャガイモレシピ、新タマネギやアスパラを使った春レシピなど、楽しい特集が盛りだくさんです。