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 1.FCウニオン・ベルリンは月曜、ラニ・ケディラとの契約更新で合意に達したことを正式に発表した。なお契約に関する詳細は特に明かされていないが、29歳のボランチとの契約はこの夏いっぱいまで残されていると見られていた。ただ以前よりケディラ自身はキッカーに対して、あくまでウニオンが優先交渉相手であることを強調。それは今回の延長発表の際にも改めて強調されている。

 「コーチ陣やチームメイト、そしてこのクラブ全体がとても向上心をもち、一丸となって取り組むことができている。これは共に成功をおさめていく上で、何よりものベースとなるものだ」とコメント。特に最近3試合で未勝利と上位争いで小休止をみせてしまった、その矢先に届いた明るい話題となった。

 元ドイツ代表サミ・ケディラを兄にもち、同様に出身地であるシュトゥットガルト郊外のエッフィンゲンでサッカーをはじめ、VfBシュトゥットガルトのユースの門を叩いたラニは、2014年にRBライプツィヒへと移籍。その3年後にはFCアウグスブルクへとわたっており、そこでブンデスリーガーとして定着することに成功。2021年からはウニオン・ベルリンに加入すると、そこで主力選手の1人としてチームを牽引しており、それ以降は公式戦通算85試合に出場。

 「ラニはピッチの内外にわたって、我々チームの重要な構成要素となっている」と評したオリヴァー・ルーネルト競技部門取締役は、「我々は彼がみせるその模範的なコミットメント、その素晴らしい姿勢が、これからも引き続き我々に多くのものをもたらしてくれるものと確信している」と言葉を続けた。

ケディラ「ウニオンで引退してもいい」

…契約延長について:「ウニオンでステップアップしない理由なんてない。クラブはとても発展をみせており、僕もここで成長していきたい。クラブではとても大切にしてもらっているし居心地がいいよ」

…目標:「ここ数年は物事は着実に上昇してきている。でも謙虚さは失わずにブンデスでの地位を確立するために努力しないと。経済面で別次元のクラブもあるし、追いかけてくるわけだから」

…移籍方針について:「クラブはより質を高めようと思っているし、どのクラブもそれは同じだろう。ルーネルト競技部門取締役はピッチの内外で何を必要としているかよく理解している。それはこれまでにも見受けられてきたことだよ」

…グラードバッハ戦に向けて:「物事がうまくいけば良い結果は十分に可能。グラードバッハは特に前線の選手が充実しており、僕たちとしては明確に対処していかないと。相手に転がされないようにしないとね」

…体調:「いい感じだよ。年明けから厳しい日程だったけど、今は時間をかけてきっちり回復して、練習に打ち込めている」

…システム変更:「普段は中央で1人なんだけど、いいオプションになると思うよ。複数のシステムを使い分けて、常に相手に合わせてプレーしていくこと。それができるなら間違いなんかじゃないさ」

…海外移籍の可能性:「兄を通じて人間形成の上でどういう影響があるかをみてきた。彼にとっては素晴らしい経験だったし、無意識のうちにその影響は受けていると思う。でも僕はこのままウニオンでキャリアを終えることも厭わないよ」