淡路駅につづいて摂津市駅でも工事が始まりつつあります。

令和5年度は予算106億円

 大阪府は2023年度の予算案を発表。そのなかで、摂津市内で進められている阪急京都線 摂津市駅周辺の連続立体交差事業について、支障物件撤去といった現地工事に入っていくとしています。


高架化される阪急京都線の摂津市駅(乗りものニュース編集部撮影)。

 摂津市駅は2010(平成22)年に開業。市と阪急によるまちづくりの一環で新設された駅で、周辺は再開発が進んでいます。

 いっぽう駅南側にある「坪井踏切」「産業道路踏切」は、踏切道改良促進法に基づく「改良すべき踏切」の最初のリストに、「開かずの踏切」として指定。のちの追加指定でも、駅北側の「千里丘踏切」がリストアップされ、2017(平成29)年に連続立体交差事業が認可。これまで測量設計や用地取得が進められてきました。

 スケジュールでは、工事着手が2023年度、完了は2033年度となっています。その「工事1年目」となる2023年度ですが、大阪府の事業予定では用地取得や鉄道施設設計などにくわえて「支障物件撤去工事の推進」と記載されています。年度予算案は2022年度の96.6億円から微増して106.1億円となっています。

 高架化延長は2063m。高架化される摂津市駅は現在と同じ2面2線の相対式ホームとなります。

 工事の手順は、まず梅田方面・京都方面の順に東側の仮線へずらし、空いたスペースにまず京都方面の高架橋を開通。京都方面の仮線があったスペースに大阪方面の高架を開通させて、完成となります。