去年(2022年)9月、いちご一会とちぎ国体の会期前競技として市貝町で予定されていたオープンウォータースイミング(OWS)が直前で中止になった問題で責任として入野正明町長の給与を4月から3か月間、20%減額するとする条例の改正案が6日、開かれた町議会で全会一致で可決されました。

 市貝町で開かれる予定だった国体の「オープンウォータースイミング」は水質の悪化により開催直前で中止になりました。町の事業検証委員会がまとめた報告書によりますと夏の異常気象の影響などからCODと呼ばれる化学的酸素要求量の値が水浴場の水質判定基準に達していなかったとされています。

 町の国体実行委員会の委員長を務めていた入野町長は競技が中止になったことで選手や関係者に迷惑をかけたうえ町のイメージを損ねたとして責任の所在を明らかにするため3月の町議会に4月から6月までの3カ月間の給与を20%減額する条例改正の議案を提出していました。

 6日は議案の審議が行われ議員から「全国でも前例がない中止」、「全国にPRする機会を失った」などと指摘を受けた入野町長は「自然現象は不可抗力で避けられなかった。行政上の瑕疵はないと確信している。職員からの報告が適格だったかどうかは調査している」と答えました。

 その後、行われた採決で全会一致で可決しました。入野町長の給与は今年(2023年)4月から6月までの3か月間の給与と6月の期末手当合わせて79万8090円の減額になります。

 また、実行委員会副会長の小森祥一教育長の責任に関しては綱紀委員会に諮り、今年度内に何らかの措置が必要かどうかを見極める考えを示しました。