海自第31航空群の開隊50周年に因んでとも。

日米で13種類、合計17機が勢ぞろい

 アメリカ海兵隊は2023年2月27日、山口県岩国基地において日米共同の多数機発進準備訓練を実施したことを明らかにし、その様子を公開しました。


日米が共同使用する山口県の岩国航空基地で行われた多数機発進準備訓練(エレファントウォーク)の様子(画像:アメリカ海兵隊)。

 多数機発進準備訓練は、通称「エレファントウォーク」と呼ばれるもので、複数の航空機が滑走路上をタキシング(地上滑走)し、多数機による運用能力や即応態勢を確認するものです。

 由来は、滑走路に大型機が並ぶ様子が、象の集団歩行に似ているからだそうで、部隊の作戦能力を誇示したり、士気を向上させたりといった目的で行われるようになったといわれています。

 参加したのは日米計17機。詳細は以下のとおりです。
アメリカ海兵隊岩国航空基地本部飛行隊
・US-12W多用途機

アメリカ海兵隊第12海兵航空群
・F-35B「ライトニングII」戦闘機
・KC-130J「スーパーヘラクレス」空中給油・輸送機

アメリカ海軍第5空母航空団
・F/A-18E「スーパーホーネット」戦闘機
・F/A-18F「スーパーホーネット」戦闘機
・EA-18G「グラウラー」電子戦機
・E-2「ホークアイ」早期警戒機
・C-2「グレイハウンド」輸送機
 
海上自衛隊
・US-2救難飛行艇
・EP-3C電子戦機
・UP-3D多用途機
・U-36A多用途機
・MCH-101ヘリコプター

 アメリカ海兵隊によると、これらの機体が「エレファントウォーク」を実施することで、高い即応性と統合運用性を有しているとともに、そのことが日米同盟と「自由で開かれたインド太平洋」をサポートできるレベルにあることを確認できたとしています

 なお、現地メディアによると、3月1日に岩国基地に所在する海上自衛隊の第31航空群が開隊50周年を迎えるのに合わせ、自衛隊の呼びかけで行われたとのことです。