「え、ライトセイバー用!?」 警察の「白チャリ」前輪にある“謎の筒”の使い道
交番のお巡りさんがパトロールのために乗っている「白チャリ」、その前部には、アクリル製と思われる透明な筒が2本縦に配置してあります。一体何に使うのでしょうか。
これがあるおかげで片手運転をしなくて済むらしい
交番の警察官、いわゆるお巡りさんは、パトロールのためによく自転車に乗っています。白チャリとも呼ばれることもあるその自転車の前輪部分を見ると、アクリル製と思われる透明な筒が2本、縦に配置してあります。あれは一体なんのためにあるのでしょうか。
白チャリには前輪に謎の筒がついているケースが多い(画像:乗りものニュース編集部撮影)。
警察官に聞いたところ、この筒は「赤色灯」と呼ばれる棒状の懐中電灯を入れる際に使うそうです。交通整理や車両誘導などで使用される、赤い光を放つ棒のことで、別名としては「誘導棒」、ネットでは「ライトセイバー」の通称でも知られています。この筒があるおかげで、移動の際に赤色灯を素早く出し入れでき、片手運転をしなくても済むので安全面でも適しているようです。
昔は警棒もこの筒に収納することができましたが、現在はアルミ合金製の伸縮式のタイプなので、収納することはありません。また、ネットの画像などでは、凶器を持った犯人を捕獲するための“さすまた”を収納している自転車もあります。
なお、白チャリは「実用車」と呼ばれる自転車がベースになっているケースが多いようです。シルエットはいわゆるママチャリに似ていますが、太めのフレームで荷台の耐荷重もママチャリより高いだけでなく、特殊な大型両立スタンドにより、重い荷物を荷台に置いたままでも安定した駐輪が可能です。現在では警察のほかに郵便局、新聞配達員の自転車などでもみることができます。
しかし、実用車として有名だったブリヂストンサイクルのジュピターは2018年に生産を終了。近年は電動アシスト付き自転車に転換するケースも多くなっているそうです。また、急増する自転車を用いた犯罪に対応するため、より速く走れるクロスバイクなどを使用する県警もあります。