JAL系LCC「ZIPAIR」、ホノルル線で「CO2排出量実質ゼロ」実現へ…どうやって? 運賃への影響は?
「世界初の取り組み」だそうで。
世界初の「通年でカーボンニュートラル」
JAL(日本航空)グループが展開する中長距離国際線LCC(格安航空会社)、ZIPAIR Tokyo(ZIPAIR)が、2023年4月から成田〜ホノルル線でカーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)を実現する取り組みを開始します。同社によると、この取り組みを通年で行うのは、世界で初めてといいます。
ZIPAIRの旅客機(乗りものニュース編集部撮影)。
今回も取り組みでは排出権取引制度に加え、石油から生産される代わりに再生可能な資源から生産される航空燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel。持続可能な航空燃料)」で年間燃料搭載量の約1%相当を置き換えし、CO2排出量を削減するといいます。なおZIPAIRによると、この取り組みによる、旅客への運賃転嫁は現在のところないとのことです。
同社によるとホノルル線で想定される二酸化炭素排出量は年間4万トン。「ハワイの素晴らしい自然や環境を守るためには、我々航空会社は責任ある行動が求められています。そういう意味で『最初にホノルル線であるべき』と、この路線からの展開を選びました。誰も踏み入れていない世界に飛び込んでいくので、試行錯誤の連続になるは思いますが、ニューベーシックエアラインとして進化しようと考えていきたいと考えています」。同社の西田真吾社長は、次のようにコメントしています。