仙台近郊の新幹線総合車両センターにて、山形新幹線の新型車両E8系がお目見えしました。現行のE3系を踏襲するカラーリングですが、“鼻”はやや縮められずんぐりむっくりの印象です。SNSではどのように受け止められているでしょうか。

イメージパースと見比べるとより実感?

「なすびみたい」
「イルカやクジラみたい」
 
 山形新幹線の新型車両としては、実に25年ぶりの登場となるE8系。公開された実車の姿に、SNSなどでは様々な反応が寄せられています。


山形新幹線の新型E8系(2023年2月24日、乗りものニュース編集部撮影)。

 そのカラーリングは現行のE3系と同じ。山形県のシンボルである「オシドリ」の紫色を顔に大きくまとい、下半分が白色「蔵王ビアンコ」、真ん中がオレンジの帯「紅花イエロー」です。ただ、多くの人がちょっとした違和感を覚えたのは、その「ずんぐりむっくり」の印象ではないでしょうか。

 E8系は秋田新幹線のE6系をベースに開発されたものの、先頭の“鼻”は縮めて設計されました。E6系の長い鼻は、トンネルに入った瞬間の『バン!』という空気の衝撃を緩和するための設計ですが、最高速度300km/hのE8系なら、そこまで長くしなくともよいのだそう。

 E8系はかねてからイメージパースが公開されていましたが、確かにそれを改めて見ると、実車の鼻は短く見えるかもしれません。SNSの「なすび」という感想はカラーリングに由来すると思われますが、「ずんぐりむっくりだから尚更」という意見もあります。

 また、「目(ライト)はどこ?」という声も聞かれました。ヘッドライトは真正面から見てやや側方、紅花イエローの帯の上にあります。この目(ライト)が側面の乗務員用ドアに寄っていることから、「イルカやクジラみたい」という印象につながっているようです。ちなみにテールライトは運転席の上にあります。

 E8系は2月末から、車両の性能確認のため約1年間試運転を実施。営業運転開始は2024年春を予定しています。