日本で1台「トレーラーバス」引退へ 運転には激レア免許「けん引二種」必須
日の出町に唯一残っていましたが…。
戦後復興期は全国で運行されたが…
トレーラーバス「青春号」。運転には「けん引二種」免許が必要(画像:写真AC)。
日本全国でたった1台しかない「トレーラーバス」が、2023年3月31日(金)をもって運行を終了します。
トレーラーバスとは、客車を牽引して走る大型バスのこと。2月現在は東京都日の出町が所有し西東京バスが運行する「青春号」のみが、武蔵五日市駅(東京都あきる野市)から「つるつる温泉」(同・日の出町)までを約20分で結んでいます。
「青春号」引退の理由は車両の老朽化だそう。なお、3月26日(日)には「つるつる温泉」にてお別れイベントを開催。停車中のバスと触れ合えるほか、グッズも販売される予定です。
ちなみにトレーラーバスは戦後まもなく、復興を担う通勤通学客の輸送手段として全国で運行されていました。ただ、車両や運転の特殊性に加え一般的なバスの大型化に伴い徐々に減少。このたび引退する「青春号」が唯一の存在になっていたのでした。