多摩都市モノレールの延伸で町田駅が変わります。

中心部の再開発や交通ターミナル機能の集約も

 東京都町田市は23年度予算案を発表。その中で「中心市街地再開発事業」に3092万円を計上しました。町田駅が多摩都市モノレールの延伸によって新たな起終点になることを見据え、中心市街地の開発を進めるとしています。
 
 具体的には、町田駅に隣接する街区での都市機能更新や、交通ターミナル機能の集約、ペデストリアンデッキなどの交通基盤整備を検討。有識者や関係事業者の意見を反映して、来年度中に「町田駅周辺整備計画」の策定を目指す方針です。


町田駅周辺(画像:写真AC)。

 また、町田駅の南西部に位置する森野住宅周辺地区のまちづくりを具体化させるため、事業性検討や導入機能の調査を行う予定です。同地区のまちづくり構想によると、1960年代に建設された森野住宅は老朽化が進んでおり、更新を契機に周辺地区も含めて土地の高度利用を図るとしています。
 
 今後は2024年度から事業化に向けた検討を行い、2025年度に都市計画決定や事業認可手続きといった関係法の手続きに入る見込みです。
 
 来年度予算では「町田駅周辺整備計画策定支援委託」に1000万円、「ペデストリアンデッキ概略検討委託」に450万円、「森野住宅周辺地区事業性検討委託」に900万円、「森野住宅周辺地区導入機能検討調査委託」に450万円が配分される見込みです。
 
 多摩都市モノレールの延伸事業は、多摩センター駅から山崎団地や桜美林学園などを経由して町田駅までを結ぶ予定です。町田市は、延伸に向けて東京都や多摩モノレールとの調整を進めるほか、沿線まちづくりの検討を多摩市と共同で行っていく方針です。