ピーク時は3km近い渋滞になることもあった地点です。

架橋バイパス「本渡道路」が完成


「天草未来大橋」完成イメージ図(画像:熊本県)。

 熊本県の諸島部、天草エリアへの高規格道路「熊本天草幹線道路」の整備が進んでいます。そのうち、上島と下島をむすぶ区間「本渡道路」が2023年2月25日に開通を迎えます。

 天草エリアは宇土半島から大矢野島、天草上島、天草下島と連なり、それぞれ橋で繋がっています。約10万人の人口を抱え、年間250万人の観光客を迎える天草ですが、道路容量が小さく渋滞が慢性化しています。特に、島をつなぐ橋がボトルネックとなっていました。これらを解消するために整備が進められているのが、熊本天草幹線道路です。

 現在、天草上島内の13.3kmが開通済み(うち3.3km有料)。宇土半島内の大部分が事業中で、大矢野島や上島西部ではまだ事業化に向けた調査の段階です。

 上島と下島を現在むすんでいる「天草瀬戸大橋」は朝夕を中心に交通が集中し、渋滞は2.6kmにも及んでいました。バイパス道路である本渡道路の開通で、これらの渋滞は約8割緩和されると期待されています。

 新たな橋の名前は「天草未来大橋」、さらに市役所方面へ港湾部をわたる橋は「本渡令和橋」と命名されています。本渡令和橋は既存の「平成橋」と立体交差となる構造です。