高知〜松山の難所越え「越知道路」短絡トンネルが開通へ 仁淀川を2度跨ぐバイパス
仁淀川町までが大体スムーズな線形になります。
仁淀川沿いのクネクネ道路を一部短絡
仁淀川沿いのクネクネ道路を一部短絡する「越知道路」(画像:国土交通省)。
国土交通省 土佐国道事務所は2023年2月17日(金)、高知県越知町の国道33号で整備中の「越知道路」バイパス部について、開通日を6月10日(土)と発表しました。
「越知道路」工区は、国道33号が佐川町から仁淀川沿いを北上し、仁淀川町に入る直前で進められている改良事業。そのうち急カーブ区間を横畠トンネルで抜ける1.8kmの新造部で、開通見通しが立ちました。
国道33号は高知と松山をむすぶネットワークを形成する道路ですが、全線にわたって四国内陸部の山岳地帯を進むため、急カーブや狭隘部が連続し、機能としては不十分です。そこで各地ですこしずつバイパス整備や道路改良が行われています。
これまで、松山市南部で三坂峠を2本のトンネルでまっすぐ抜ける「三坂道路」や、愛媛・高知県境の狭窄部をトンネルで抜ける「橘防災」が進められてきました。それとともに高知県内で事業中だったのが「越知道路」です。
そのうち、北側の野老山トンネルが開通したのが2007(平成19)年。今回の開通工区はそこから現道改良部を経て、越知町市街地手前のカーブを橋梁「横倉大橋」「立花大橋」とトンネル「横畠トンネル」でショートカットする延長1.8kmです。
これまで土砂崩れなどで通行止めが多発していたこの区間も、スムーズに走れるようになります。
※誤字を修正しました(2月23日22時33分)。