全国に6つも!? 「ネコ」が含まれる駅どこにある? ひとつは今行けません 猫の日キャンペーンも
駅名に「ネコ」が入っている駅は、日本に6つあります。それにあやかって猫の日にキャンペーンを実施するところも。また、猫の日に訪問不可能となっている駅もあります。
「ネコの日」にちなんでキャンペーンも実施
和歌山電鐵の貴志駅長を務める「ニタマ」。いっぽう「駅名」にネコが隠れているのは…?(画像:和歌山電鐵)
2月22日は「猫の日」とされています。「ニャンニャンニャン」と猫の鳴き声にかけたもので、1987(昭和62)年に愛猫家有志による団体によって制定されたとされています。ちなみに「世界猫の日」は8月8日となっています。
ところで、日本の鉄道駅には動物にちなんだものも多いですが、「ネコ」の場合はどうでしょうか。
2023年時点で、「猫」が含まれた駅名があるのは、富山県の黒部峡谷鉄道。富山地方鉄道の終点・宇奈月温泉駅からさらに黒部川の深い谷を遡上し、最奥地の欅平駅までをむすぶ20.1kmの特殊狭軌(軌間762mm)の山岳鉄道です。
もともと黒部ダム関連の作業員用トロッコを旅客営業化したもので、途中駅8駅のうち2駅をのぞいて一般人は利用できません。その一般人利用不可の駅のひとつが、「猫又駅」です。小屋平ダムの取水口から落ちてきた水を利用した「黒部川第二発電所」があり、その職員のための駅となっています。
残念ながら、冬季は定期運行が休止となり、特別ツアー以外には列車の運行はありません。
よく見ると「ネコ」が隠れている駅名 あと5つは?
漢字こそないものの、駅名に「ネコ」の文字列が含まれているものは、ほかに5駅あります。
●高根公団駅(千葉県船橋市、新京成電鉄)
京成津田沼駅から7駅目にあります。昨年の猫の日には「たか猫うだん乗車券・入場券(ニャ〜じょうけん)」という名前の記念切符を発行。台紙は招き猫をかたどったもので、沿線の猫カフェ2店舗で特典も受けられるものでした。
●金子駅(埼玉県入間市、JR八高線)
川越線と接続する高麗川駅から南へ2駅目にあります。八王子駅から川越方面へ電車が1時間に2本運行されています。2015(平成27)年に駅舎がリニューアルされ、モダンな姿になりました。
●相模金子駅(神奈川県大井町、JR御殿場線)
金子駅開業の25年後の1956(昭和31)年に開業。駅名の重複を防ぐため、旧国名の「相模」を頭に付けています。北隣の松田駅では小田急に接続。東名の大井松田ICも近隣にあります。築堤上の狭いホームが伸びる無人駅で、電車は1時間に1〜2本程度やってきます。
●岸根公園駅(神奈川県横浜市、横浜市営地下鉄ブルーライン)
新横浜駅の南隣にある駅です。真上を「JR・相鉄直通線」の地下線が通過していますが、駅はなく乗り換えできません。岸根公園はもともと米軍基地でしたが、返還後の1971(昭和46)年に公園として再整備されています。
●川根小山駅(静岡県川根本町、大井川鐡道)
大井川鐡道の末端部である井川線にあり、井川駅からトロッコ列車で1時間半の道のりを経て到達できる山間の無人駅です。周囲は深い谷で、簡素なコンクリートのホームが敷かれているだけの、いわゆる「秘境駅」のひとつです。
2020年の猫の日には「川猫山駅」として「ねこ駅化計画」キャンペーンを行い、掲示板を設置して飼い猫の写真やイラストを自由に掲示できるようにしました。
今年は、記念乗車券「ネコの日きっぷ」やアクリルキーホルダーなどが発売され、トロッコ列車に特別ヘッドマークの掲示も行われます。