これまで飛んだ機体とは形違います。

ファーストフライトは約34分間

 韓国防衛事業庁(DAPA)は2023年2月20日、KAI(韓国航空宇宙産業)で開発中の国産戦闘機KF-21「ポラメ」の試作4号機が、初飛行を実施したと発表しました。


KF-21「ポラメ」戦闘機の試作4号機。複座型のため、これまでの機体とはコックピット回りが異なる(画像:韓国防衛事業庁)。

 試作4号機は初の複座型です。そのためコックピット周りの構造がこれまで試作された3機とは異なっているのが特徴で、DAPAの説明によると、2人乗りのため、おもにパイロットの教育訓練に使用する計画だそう。今後は飛行エリアを拡大し、6人のテストパイロットの手で様々な性能確認試験を行っていくとしています。

 KF-21試作4号機は、韓国南部の泗川(サチョン)市にある泗川空港を午前11時19分ごろ離陸し、30分ほど飛行して11時53分ごろ着陸したそうです。

 DAPAなどの説明では、KF-21は韓国独自開発の戦闘機で、F/A-18E/F「スーパーホーネット」やユーロファイター「タイフーン」といった第4.5世代戦闘機と、F-22「ラプター」やF-35「ライトニングII」といった第5世代戦闘機のあいだにあたる、第4.5世代プラスαの性能を持つ先進的な戦闘機になるといいます。

 ちなみに、試作1号機は2022年7月6日にタキシングテスト(ランプタクシー)を開始し、約2週間後の19日に初飛行に成功しています。