「群を抜いて最大」の水素旅客機、ついに初飛行来るか…!? テスト機はどのようなものなの?
「絵に描いた餅」じゃなくなってきた…?
FAA特別型式証明を取得
アメリカで水素航空機の開発を進めている企業、ユニバーサル・ハイドロジェンカンパニーは2023年2月、FAA(アメリカ連邦航空局)から実験を目的とした特別型式証明を付与されたと発表しました。同証明の取得により、同社が開発している水素推進装置を搭載したDHC8-300テスト機の初飛行が、実現に近づいたとしています。
ユニバーサル・ハイドロジェンカンパニーのDHC8-300テスト機(画像:ユニバーサル・ハイドロジェンカンパニー)。
同社では、2025年以降に水素動力航空機の商用飛行を開始予定。将来的には、70席クラスのリージョナル(地方間輸送)ターボプロップ機、ATR72-600むけの水素推進装置の開発を進めており、DHC8-300テスト機はこの前段です。なお、すでにテスト機は、地上滑走試験を成功させているとのことです。
同社によると、このテスト機の初飛行が成功した場合、これまで飛んだ水素動力の民間航空機の歴史上「群を抜いて最大のもの」になるといいます。