MINNEAPOLIS, MN - SEPTEMBER 25: Shohei Ohtani #17 of the Los Angeles Angels hits a single against the Minnesota Twins in the first inning of the game at Target Field on September 25, 2022 in Minneapolis, Minnesota. (Photo by David Berding/Getty Images)

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 メジャーリーグの2022年シーズンMVPは今月17日(日本時間18日)に発表となる。大きな注目を集めているのがア・リーグMVPの行方であり、すでにファイナリストとして、エンゼルスの大谷翔平、ヤンキースのアーロン・ジャッジ、アストロズのヨルダン・アルバレスの3人が選ばれているものの、大谷とジャッジによる一騎打ちとの見方が強い。

 今季、大谷、ジャッジと、それぞれが驚異的な成績を残してきていることから、現地メディアでは両雄の活躍を往年の名プレーヤーの足跡に重ねており、米国スポーツ情報を伝える『Overtime Heroics』では、ジョー・ディマジオとテッド・ウイリアムズにより争われた1941年シーズンのMVPレースを回顧し、今年の「最も価値のある選手」としての答えを見出そうとしている。

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 記事の中では「ワールドシリーズも大盛り上がりとなった2022年シーズンだが、現在も大いに話題になっているのは、ア・リーグMVPをめぐるレースだ。アーロン・ジャッジとショウヘイ・オオタニの記録的なシーズンは、ファンにとって見るものを興奮させたが、ア・リーグMVPはこの2人のスーパースターのどちらかに贈られることになるのだろう」と今季の両者のパフォーマンスを評している。

 その上で「唯一似ているMVPレースは、テッド・ウィリアムズとジョー・ディマジオの1941年シーズンかもしれない。3年目のウィリアムズは、すでに野球史上最も完成された選手の一人となる道を歩んでいた。1941年、ウィリアムズは当時のキャリアハイである37本のホームランを打ち、同時に・406という驚異的な打率でシーズンを終えた」として、前人未踏の4割打者誕生となった当時を振り返った。

 さらに「一方、ウィリアムズのMVPの最大のライバルであるジョー・ディマジオも素晴らしいシーズンを送った。 1939年のア・リーグMVPは、125打点とリーグをリードし、・357、30本塁打、76四球、わずか13奪三振だった」として、56試合連続安打を記録した名プレーヤーの活躍を記している。

 記事の中では、歴史的なシーズンとなった1941年は、僅差でジョー・ディマジオがMVPを受賞し、ヤンキースを優勝に導いたことが要因であるとも伝えている。加えて同メディアは「今年のア・リーグMVP投票では、歴史的な記録の更新か、それともMLB史上最もユニークなシーズンか、投票者は再びどちらかを決めなければならないだろう。ヤンキースをプレーオフに導いたジャッジが、ディマジオと同じような支持を受けるかどうか、興味深いところだ」と今後への見込みを示した。

 史上稀に見る激戦となるであろう、今季のMVPレース。大谷、ジャッジによる現代のハイレベルな争いはどのような決着を迎えるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]