泥沼化するバレンシアとアルゼンチン代表DFファビアン・アジャラの関係。互いを罵り合うほど両者の関係は最悪な状況に陥っている。

アジャラが記者会見で、「クラブに評価されていない。ソレール会長とカルボーニスポーツディレクター(SD)に裏切られた。もうバレンシアでプレーしていく気持ちは自分にはない」と失意と怒りを爆発させた上、ライバルチームを補強させるような移籍は認めないというクラブ側のスタンスを痛烈批判。これを受け、今度はアメディオ・カルボーニSDがアジャラを守銭奴呼ばわりするという反撃に出た。

「バレンシアに必要なのは、守銭奴ではなく我々のユニフォームに誇りを持ち、忠誠を誓う選手だけだ」。と同時にアジャラの批判については、「根も葉もないことが言われており非常に残念だ。それぞれが相手を尊重しなければならない」と遺憾の意も表している。

2000/01シーズンよりバレンシアへ移籍して以来、アジャラは不動のセンターバックとしてチームのディフェンスラインを牽引。リーガ優勝(01/02、03/04)、UEFAカップ優勝(2004)などに貢献している。

バレンシアはクラブの規則にのっとりアジャラについての処遇を検討していくとしているが、両者にとって納得いく解決策が生まれることに期待したい。