アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、DFアシュリー・コールの獲得を狙うチェルシーに対し、移籍の最終期限を今週末に設定すると警告した。

 ヴェンゲル監督は、コールに2000万ポンド(約40億円)の移籍金を設定しており、今週中にチェルシーが金額に合意しない限り、これ以上交渉を続ける意思はないと話した。

「数日中にアシュリー・コールの去就がどうなるか分からないが、私としてはこれ以上先延ばしするつもりはない。今週がリミットだ。ファンにとっても、チームに集中していない選手を見るのは好ましくないはずだ。ただし、いくら選手が退団を希望しても、選手とクラブ間の3者が合意しない限り、移籍は実現しない」

 しかしヴェンゲル監督は、コールの移籍が実現した場合に備え、経験豊富な選手の獲得を考えているようだ。

「コールが移籍した場合、新たに選手を獲得しなければならない。ただし、戦力的には心配していない。現在ケガで離脱中のクリシとセンデロス。そして、フラミニとジュルー。この4人は、全員左サイドバックでプレーできる。しかし、コールのような選手を失った場合、経験の面で問題が出てくる。その意味でも、新戦力の獲得に動くことになるだろう」

 コールの放出を前提に、終始話を進めたヴェンゲル。新シーズンの布陣を固めるためにも、不満分子の放出は止む無しといったところだろう。