ロジクールは10月4日、PC周辺機器のフラグシップシリーズ「MX」シリーズの新製品として、「MX MECHANICAL MINI」およびフラッグシップマウス「MX Master 3S」のMac向けモデルを発表した。10月20日に、直販サイトや家電量販店などで販売開始する。

価格はオープン。ロジクールオンラインストア価格は、「MX MECHANICAL MINI for Mac」が21,120円、「MX Master 3S for Mac」が16,940円。

Mac向けに最適化したMX MECHANICAL MINI for MacとMX Master 3S for Mac

MX MECHANICAL MINI for MacとMX Master 3S for Macの実機

MX MECHANICAL MINI for MacはUS配列でcmdキー搭載

MX MECHANICAL MINI for Macは、MXシリーズ初となるメカニカルキーボード「MX MECHANICAL MINI」のMac向けモデル。Windowsでの利用を想定した通常モデルは2022年6月に発売されているが、今回、MacbookやiPad、iPhoneといったAppleデバイス用に最適化したモデルが登場した。

MX MECHANICAL MINI for Mac実機。スペースキーの左右にcmdキーやOptionキーが配置されている。配列はMacユーザーの需要を意識してUS配列を採用

ハードウェアは通常版と同等で、スイッチに静音タクタイル(茶軸)を採用。US配列の採用やcmdキーやoptionキーの搭載、AppleデバイスとBluetooth接続した際の安定性が強化されている点などが通常版からの変更点だ。また、充電ケーブルはUSB-C to Cを同梱する。

軸はロジクールのゲーミングブランド「G」シリーズでも採用されている茶軸の静音モデル。高さの低いロープロファイル仕様で、通常の高さのキーより手首を曲げなくて済み、マウスとキーボード間の手の移動も抑えられる

最大3台までの接続先を切り替えられるEasy-Switchボタンや、Fn列に搭載されたディクテーションや絵文字、ミュートといった独自ショートカットなどは通常版を引き継いでいる。バックライトも内蔵し、周囲の明るさに合わせた調光や、手を近づけると点灯・離れると消灯するスマートイルミネーション機能も内蔵。

カラーはAppleデバイスのデザインに合う、スペースグレーとペイルグレーの2色をラインナップ(通常版はグラファイトのみ)。環境に配慮し、スペースブレーには47%、ペイルグレーには36%の再生プラスチックを使用した。

キーピッチは19mm、キーストロークは3.2mm、押下厚は55g。複数キーの同時押しは6キー対応。電源は内蔵バッテリーで、フル充電で最大15日間利用できる(週5 日・1日8時間使用した場合)。

対応OSは、macOS 10.15以降/iPadOS 14以降/iOS 14以降。標準インタフェースはBluetooth Low Energyだが、別売のLogi Bolt(USBアダプタ)との接続も可能だ。本体サイズは313×132×26mm、重さは612g。

右下のキー配置。スペースキーの右にcmdキー、fnキーを挟んでoptionキーを配置している。通常版でこの付近にあった「変換」キー、「カタカナ/ひらがな」キーは省かれている

本体背面

スタンドを装備

スタンドを寝かせた状態

スタンドを立てた状態

前面・右側に電源スイッチや充電インタフェース(USB-Cポート)を搭載している。同梱ケーブルはMac向けにUSB-C to Cとなった

暗い場所で役立つバックライト。手を近づけると点灯・離れると消灯するスマートイルミネーション機能も備える

MX Master 3S for Macはスペースグレーとペイルグレーを用意

MX Master 3S for Macは、2022年6月に発売した静音ワイヤレスマウス「MX Master 3S」のMac向けモデル。

前モデル「MX MASTER 3」と比べて左右クリック音が90%減少したことやトラッキング精度が2倍の8,000dpiに高まったことが特徴で、通常版とMac版でハードウェアは同等だが、こちらもBluetoothの安定性が強化されているという。また、カラーはAppleデバイスに合わせ、スペースグレーとペイルグレーの2色が用意された(通常版はグラファイトとペイルグレーの2色)。

MX Master 3S for Mac実機。7ボタンを搭載したロジクールのフラグシップマウスで、人間工学デザインや主な機能は通常版と同じ。クリックボタンは押してもほとんど音がしない静音スイッチだ

スクロールホイールは、1秒に1,000行スクロールできるMag speed電磁気スクロール。親指付近には大型サムホイールや進む/戻るボタンを搭載。本体は中央が盛り上がった人間工学デザインを採用し、手と手首を自然な位置でサポートする。

MX Master 3S for Macの本体サイズは84.3×124.9×51mm、重さは141g(電池含む)。製品にはスペースグレーで27%、ペイルグレーで22%の再生プラスチックが使われている。対応OSはmacOS 10.15以降/iPadOS 14以降。

dpi値は200dpi〜8,000dpiまで、50dpi刻みで設定可能。電源は内蔵バッテリーで、充電ケーブルはUSB-C to Cを同梱する。稼働時間は、1分の急速充電で3時間、2時間のフル充電で70日間(週5・1日8時間使用した場合)。

親指周りにはサムホイールや進む/戻るボタンを装備。ロジクールが配布する「LOGI OPTIONS+」ソフトを使うと、ボタンやホイールへに任意の機能を割り当てられる

本体裏面。下部にあるEasy-Switchで最大3台の接続先を切り替えて使える

充電インタフェース(USB-Cコネクタ)は本体前面に装備

底面には2箇所の溝を設け、机上で動かしやすくなっている

手に持ったところ。手が小さい人にも大きすぎないサイズだ(84.3×124.9×51mm)

ロジクールがAppleデバイス向けに「for Mac」として展開する周辺機器群は、「Designed For Everything Apple」のコンセプトで、Appleユーザーが使える周辺機器の選択肢を広げる目的で展開されている。

国内でもこれまで「MX Keys for Mac」や「MX MASTER 3 for Mac」といったMac向け製品を販売してきた。ロジクールでは機能やデザインをAppleデバイス向けに最適化し、作業の効率化や生産性を高められる「Macユーザーのための利便性を考慮した製品を提供していく」としている。