台風14号の接近で宮島の宿泊施設では予約キャンセルが相次ぐなど県内の観光地では早くも影響が広がっています。

17日から3連休!観光を計画する人も多かったはずでしたが…

斉藤俊幸記者「3連休を前に観光客を待ちわびているはずのシカですが心なしかどこかさびしそうな表情です」

宮島にあるこちらの旅館では台風接近の予報を受けて早くも大きな影響が出ているといいます。

錦水館 志熊 聡総支配人「ほぼ埋まっている状態だったんですけど、台風の動きを見てキャンセルもかなり出てきています」

新型コロナの第7派が直撃し厳しい状況が続いた観光地の夏。

やっと「ピークアウト」となり、東京からの予約も戻るなどこの3連休で巻き返しの秋となるはずでしたが…

錦水館 志熊 聡総支配人「(日曜日は)6部屋だけが埋まっていてあとは全てキャンセル」

記者「キャンセル前の状態は?」

志熊総支配人「ほとんど9割くらいは埋まっていました。シルバーウイークがあって何とか売り上げが成り立っているところもあるので、なくなるのは本当にダメージとしてはかなり大きいですね」

商店街の人通りはコロナ前の7割ほどまで回復しているそうです。

3連休が2回続く今月に期待が高まっていましたが、県外からの修学旅行が取りやめになるなど影響の広がりに肩を落としています。

鳥居屋 佐々木健一社長「弾みをつけたい3日間ではありました。どうこうできる問題でなく仕方がないですけど、何でここなんだよという気持ちがしますね」

ナシの最盛期を迎えている世羅町の観光農園も気が気ではありません。

先週の台風11号では大きな影響はありませんでしたが、再びの台風接近を受け急ピッチで収穫を進めるなど対応に追われています。

世羅幸水農園 光元信能組合長「ちょうど一番忙しい時に台風なので、今のうちにとれるものはしっかりとっていきたい」

1991年の台風19号では、足場がなくなるほどナシが落下する大きな被害がありました。

世羅幸水農園 光元信能組合長「いつも自然の恵みのなかでおいしい梨ができるので、それに付き合っていくというか災害にならないように願うばかりです」

秋の行楽シーズンの出鼻をくじく形となった台風14号。対応に追われる日が続きそうです。