安佐動物公園ではオオサンショウウオが２年ぶりに産卵した卵の展示が行われています。

卵を産んだ３匹中、１匹は世界最高齢の産卵記録を更新しました。

中塚 晃記者「こちらではオオサンショウウオの卵を間近に観察することができます。よく見ると透明なゼリー状の膜に覆われた卵が数珠つなぎになっていますね」

直径３ｃｍほどのオオサンショウウオの卵は「真珠のネックレス」のようにつながっています。

先月末から今月初めにかけて安佐動物公園のオオサンショウウオ３匹は、合わせて約１５００個の卵を産みました。

このうちの１匹ですでに１５回の産卵経験があるメスの「イガグリ」は今回、４１歳で産卵に成功。

年齢が明らかになっている個体の中で世界最高齢の産卵記録を更新しました。

安佐動物公園 田口勇輝飼育技師「（イガグリの産卵が）４１歳というのがすごい、生物学的にもすごく貴重なデータ。なかなか毎年産むという所までいかないので去年（産卵が）なくて今年どうかなと思っていた。無事に産卵してくれて良かった」

展示されている卵は１０月上旬ごろふ化する予定で、そのころには卵からかえったばかりの赤ちゃんを観察できるそうです。