カルチョ・スキャンダルによるネガティヴ・イメージから、大物選手のセリエA離れが顕著な今夏の移籍市場。ブッフォン(28)、カンナバーロ(32)、ザンブロッタ(29)などの国民的英雄がイタリアから去る移籍市場の流れに逆行するように5日、エルナン・クレスポ(31=チェルシー)がセリエA復帰を訴えた。

3日に“イタリア市民権”を獲得したアルゼンチン代表FWは「市民権が獲得できて最高だ。二人の娘もイタリア生まれだし、人間らしく暮らせるイタリアで生活は気に入っている」と5日付のガゼッタ・デッロ・スポルト紙に語った。

93−94季、アルゼンチンの名門リバープレートでデビュー。96−97季にセリエAパルマ移籍を果たしたクレスポは、ブッフォン、カンナバーロ、ベロンとともに“パルマ旋風”を巻き起こした主役はその後、ラツィオ、インテル、チェルシー、ACミランと着実にキャリアをアップ。

「是非セリエAに復帰したい。カルチョを愛しているから・・・」と訴えるクレスポだが、チェルシーとの契約は08年まで残っている。アフリカの至宝ディディエ・ドログバ(28)に加え、今季はACミランから世界最高峰FWアンドリー・シェフチェンコ(30)を獲得したチェルシー。クレスポの恋の行方は大富豪アブラモビッチが握っているが・・・。