AppleがiOS 16やwatchOS 9、tvOS 16などの正式版をリリース!

Appleは12日(現地時間)、iPhone向けプラットフォーム「iOS」およびApple Watch向けプラットフォーム「watchOS」、Apple TV向けプラットフォーム「tvOS」のそれぞれの最新バージョン「iOS 16.0(20A362)」や「watchOS 9.0(20R361)」、「tvOS 16.0(20J373)」の正式版を提供開始したとお知らせしています。iOS 16.0やwatchOS 9.0、tvOS 16.0へのOSバージョンアップは対象製品であれば、無料でアップデートが行えます。

更新は各機種ともに本体のみでネットワーク経由によるOTA(On-The-Air)でダウンロードして行え、やり方としては「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行い、iOS 15からは下部にある「その他の利用可能なアップデート」のところに「iOS 16にアップグレード」をタップして行います。また従来通りにWindowsおよびMacのパソコン(PC)を用いて各製品をUSB-Lightningケーブルで接続してiTunesによっても行えます。

対象機種はiOS 15までとは異なり、iPhone 8シリーズ以降やiPhone SE(第2世代)以降の19機種が対象で、iPhone 6sやiPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE(第1世代)、iPod touch(第7世代)は対象外となり、watchOS 9もwatchOS 8までとは異なり、Apple Watch Series 4以降およびApple Watch SEの5機種が対象で、Apple Watch Series 3は対象外となっています。一方、合わせてすぐにiOS 16にしたくない人やiOS 16に非対応な機種など向けに「iOS 15」および「iPadOS 15」の最新バージョン「iOS 15.7」および「iPadOS 15.7」も配信開始されています。

またAppleではアップデートに向けてバックアップをしっかりと取っておくことをオススメしているほか、いくつかのアプリでは動作確認が取れるまでアップデートを待つように案内しています。その他にもA開発環境「Xcode 14(14A309)」の正式版もリリースされています。また手元のiPhone 13 Pro Maxなどでは各仮想移動体通信事業者(MVNO)でも「mineo」のAプラン(VoLTE対応)などのau回線を用いたサービスも含めて引き続き利用できていますが、どうしても心配な人は公式の動作確認を待ってみてください。


iOS 15から一時的に既存のOSバージョンのままにする機能が導入されているため、iOS 16にするためには「ソフトウェア・アップデート」の画面の下部に「その他の利用可能なアップデート」として「iOS 16にアップグレード」が表示されるのでそこからアップデートを行います。なお、しばらくは最新メジャーバージョンにアップグレードせずにiOS 15のままで・セキュリティーアップデートを適用できるようになっています

iOS 16は「iPhone」シリーズ向けのプラットフォームであるiOS、watchOS 9はスマートウォッチ「Apple Watch」シリーズ向けのプラットフォームであるwatchOS、tvOS 16は「Apple TV」シリーズ向けのプラットフォームであるtvOSのそれぞれ最新バージョンとなります。ここ数年は「iPad」シリーズ向けのプラットフォーム「iPadOS」なども一緒に最新バージョンを提供していましたが、今年はiPadOS 16は別途、後日提供開始予定となっています。


iPhone 13 Pro MaxをiOS 16.0にしたところ

iOS 16では新たにパーソナライズ機能としてロック画面のカスタマイズ機能が導入されるほか、集中モードも強化されて効率が良くなった新しい設定では通知を許可するか受け取らないようにするかを選ぶことによって通知を受け取りたいアプリと相手を指定でき、iPhoneの見た目と雰囲気がその時々の使い方とマッチするようにロック画面を集中モードにリンクさせることもできるようになります。

またメッセージアプリでは送ったばかりのメッセージを編集したり、最近送ったメッセージを取り消せるようになり、すぐに返信できずに後で対応したい場合はメッセージに未開封のマークを付けることもできるようになるとのこと。さらにメールアプリでは検索機能が進化し、一段と正確で精度の高い検索結果を提示してくれるようになります。


iOS 16.0にしてすぐにロック画面が変わったことがわかります



iOS 16ではロック画面が細かくカスタマイズできるのが大きな特徴です

加えて音声入力も進化し、メールを入力しているときにキーボードを触っていない場合は自動的に音声入力がONになるほか、句読点や絵文字も自動入力されるようになり、LiveText APIによって動画のライブテキスト機能が使えるようになり、動画を一時停止してテキスト化することが可能となります。

プライバシーとセキュリティーでは新たに「セーフティチェック」機能が導入され、誰が自分の情報にアクセスできるかを決められるようになります。その他の詳細は『Apple、スマホ向け次期プラットフォーム「iOS 16」を発表!iPhone 8以降が対象で正式版が今秋登場。6s・7・初代SEやiPod touchは対象外 - S-MAX』をご覧ください。また新機能の一覧は公式Webページ( https://www.apple.com/ios/ios-16-preview/features/ )にて確認できます。


<iOS 16対応製品>
・iPhone 14
・iPhone 14 Plus
・iPhone 14 Pro
・iPhone 14 Pro Max
・iPhone 13
・iPhone 13 mini
・iPhone 13 Pro
・iPhone 13 Pro Max
・iPhone 12
・iPhone 12 mini
・iPhone 12 Pro
・iPhone 12 Pro Max
・iPhone 11
・iPhone 11 Pro
・iPhone 11 Pro Max
・iPhone XS
・iPhone XS Max
・iPhone XR
・iPhone X
・iPhone 8
・iPhone 8 Plus
・iPhone SE(第2世代)
・iPhone SE(第3世代)


<watchOS 9対応製品>
・Apple Watch Series 4
・Apple Watch Series 5
・Apple Watch SE
・Apple Watch Series 6
・Apple Watch Series 7
・Apple Watch Series 8
・Apple Watch Series SE(第2世代)

<iOS 16の更新内容>

ロック画面
・ロック画面のデザインを一新。お気に入りの写真を表示したり、フォントスタイルを変えたり、よく使うウィジェットを表示したりして自由に画面をパーソナライズすることが可能
・ロック画面を複数作成し簡単に画面を切り替えることが可能
・ロック画面のギャラリーでは、あなたに合った画面デザインの候補が提供され、またAppleによって厳選されたデザインのコレクションから選択することも可能
・ロック画面の日付と時刻のフォントとカラーをカスタマイズするオプション
・ロック画面上のウィジェットで、天気、バッテリー残量、カレンダーの予定などが一目でチェック可能
・新しいエフェクトにより、被写体を時刻表示よりも前にくるように配置(iPhone XS以降)
・写真にスタイルを適用すると、ロック画面上の写真を引き立てるカラーフィルタ、色合い、フォントスタイルに自動で変更
・通知はロック画面の下部に表示され、展開されたリスト表示、スタック表示、または件数表示から選択可能

集中モード
・ロック画面と集中モードをリンクできるようになり、ロック画面を切り替えるだけでリンクされた集中モードを有効にすることが可能
・集中モードフィルタにより、カレンダー、メール、メッセージ、Safari、他社製のAppなどで気が散るようなコンテンツを表示しないようにすることが可能
・設定中の集中モードに関連するAppやウィジェットを含む、あなたに合ったロック画面とホーム画面が提案され、集中モードをより素早く簡単に設定可能

メッセージ
・送信後15分以内はメッセージの編集が可能で、受信者は編集の記録を見ることが可能
・メッセージの送信後2分間は送信を取り消すことが可能
・メッセージを未開封にする機能により、チャットをあとで見つけやすくすることが可能
・“メッセージ”でSharePlayを使用して、友達とメッセージをやり取りしながら映画、ミュージック、ゲームなどを一緒に楽しむことが可能
・共同制作機能では、“メッセージ”を使ってファイルの共同作業への参加を簡単に依頼することができ、共有プロジェクトで編集が加えられたときにスレッドでアクティビティの更新情報を取得することが可能

メール
・より正確で完全な結果を返し、入力を始めるとすぐに検索結果の候補を表示するよう検索機能が改善
・メッセージの送信後10秒以内であれば“送信を取り消す”で送信をキャンセルすることが可能
・“あとで送信”機能で、指定した日時にメールを送信することが可能
・“リマインダー”機能でメールを読み直したり、返信を忘れないようにするためのリマインダーを受け取る日時を設定可能
・Safariとパスキー
・共有タブグループで、複数のタブを共有することが可能になり、タブグループの更新は即時に確認可能
・タブグループのスタートページは、タブグループごとに異なる背景画像やお気に入りをカスタマイズすることが可能
・タブグループごとによく閲覧するWebサイトを固定することが可能
・トルコ語、タイ語、ベトナム語、ポーランド語、インドネシア語、オランダ語をSafariのWebページ翻訳機能に追加
・パスワードの代わりに、より簡単で安全にサインインできるパスキーに対応
・パスキーはiCloudキーチェーンによりAppleデバイス間でエンドツーエンドで同期され、お使いのすべてのAppleデバイスで使用可能

テキスト認識表示
・テキスト認識表示により写真の中のテキストが操作可能なテキストになり、“写真”、スクリーンショット、クイックルック、Safari、および“カメラ”を使ったライブプレビューでコピー&ペースト、“調べる”、翻訳の機能を使用可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)
・テキスト認識表示がビデオに対応し、一時停止したビデオフレーム内のテキストをコピー、翻訳、“調べる”、共有などの機能を使用可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)
・クイックアクションにより検出された写真とビデオ内のデータをシングルタップでフライトや配送の追跡、外国語の翻訳、通貨の変換などが可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

画像を調べる
・画像の被写体だけを背景から抜き出して、“メール”や“メッセージ”などのAppにコピー/ペーストすることが可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)
・“画像を調べる”で写真に写っている鳥、昆虫、蜘蛛、彫像を認識可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

Siri
・ショートカットの設定が簡単になり、何も設定しなくてもAppをダウンロードするだけでSiriからショートカットを使用可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)
・メッセージ送信前にSiriから確認を求められることなく送信可能にする新しい設定
・“Hey Siri、何ができるの?” と尋ねることにより、iOSやAppでSiriができることを調べることが可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)
・“Hey Siri、通話を終了”と頼んで電話やFaceTimeでの通話を終了するオプション (iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

音声入力
・音声入力機能が全面的に新しくなり、音声入力とキーボードを一緒に使用してテキストの入力や編集を行うことが可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)
・話す通りに読点、句点、疑問符を自動的に挿入する機能を装備
・絵文字に対応し、声を使って絵文字を挿入することが可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

マップ
・運転経路に15か所までの複数の経由地を追加することに対応
・“ウォレット”に交通系ICカードを追加すると、少なくなった残高を確認する、カードにチャージするといったことが“マップ”から移動せずに実行可能
・サンフランシスコベイエリア、ロンドン、ニューヨーク、サンディエゴでは、交通機関の運賃により移動にかかる費用を確認可能
・Apple Payとウォレット
・加盟店でApple Payで購入した商品について、レシートの確認と注文の追跡をウォレットから行うことが可能

ホーム
・ホームAppが再設計され、スマートホーム用アクセサリのナビゲーション、整理、表示、コントロールを簡単に実行可能
・ホームタブで、アクセサリ、部屋、シーンのすべてを1つのタブに統合し、家全体を一目で見渡すことが可能
・照明、空調、セキュリティ、スピーカーとテレビ、水回りのカテゴリで、部屋ごとに整理されたすべての関連アクセサリに素早くアクセスでき、より詳細なステータス情報を表示
・最大4つまでのカメラ映像をホームタブの中央部に表示し、スクロールしてその他のカメラ映像を表示可能
・アクセサリタイルのデザインを一新。カテゴリに合わせたカラーでより視覚的にわかりやすいアイコンを採用し、より正確なアクセサリの操作を実現

ヘルスケア
・服薬機能により、服用している薬のリストやスケジュールやリマインダーを作成して、薬、ビタミン剤、サプリメントの記録/管理を行い、時系列で記録を表示
・月経周期の記録に基づき、希発月経、月経不順、過長月経、持続性の点状出血の症状が見られる場合に周期の偏差を通知
・ヘルスケア共有機能により、簡単かつ安全に大切な人のヘルスケアデータを共有可能
・ヘルスケア共有のリマインダー機能により、どのヘルスケアデータが大切な人と共有されているかを明確に表示し、かつデータ共有のコントロールが可能

ファミリー共有
・子供用アカウント設定の改善により、年齢に応じたメディア制限など、適切なペアレンタルコントロールが適用された状態で子供用アカウントを簡単に作成可能
・クイックスタートを使って、子供用に新しいiOSまたはiPadOSデバイスを親/保護者が選択したペアレンタルコントロールが適用された状態で簡単に設定可能
・子供からのスクリーンタイムのリクエストが“メッセージ”に表示されるようになり、承認や拒否をより簡単に実行可能
・ファミリーチェックリストでは、子供のペアレンタルコントロール設定のアップデート、位置情報共有のオン、またはiCloud+のサブスクリプションをみんなと共有することを気づかせるようなヒントや提案を表示

個人情報安全性チェック
・“設定”の新規項目の個人情報安全性チェックでは、同居する人や親密なパートナーからの暴力行為にあっている人が相手に許可したアクセス権を素早くリセットすることが可能
・“緊急リセット”により、“探す”経由での位置情報共有の無効化、Appのプライバシー権限のリセットなど、すべての人とAppのアクセスをリセットするアクションを素早く実行可能
・共有とアクセスを管理することで、情報にアクセスできるAppや人を確認し、カスタマイズすることが可能

アクセシビリティ
・“拡大鏡”の“ドアの検出”機能によりドアを見つけ、ドア周辺の標識やシンボルを読み取り、ドアを開けるための手順を提供(iPhone 12 ProとiPhone 13 Pro)
・iPhoneからApple Watchを完全にコントロールするApple Watchミラーリング機能は、iPhoneのスイッチコントロール、音声コントロール、その他の補助機能の使用に対応し、Apple Watchを最大限に活用することが可能
・バディコントローラで、複数のゲームコントローラからの入力を1つにまとめて、認知機能に不自由のある方がゲームをプレイする際に、介助者や友達のサポートを受けることが可能
・VoiceOverが、バングラ語(インド)、ブルガリア語、カタロニア語、ウクライナ語、ベトナム語を含む20以上の新しい言語と地域で利用可能

このリリースには、以下の機能と改善も含まれます:
・Apple Watchを持っていなくてもフィットネスAppでフィットネスのゴールの記録/達成が可能。iPhoneのモーションセンサーで推定カロリー消費量を割り出し1日のムーブゴールの達成を援助
・AirPods Pro(第2世代)に対応
・“パーソナライズされた空間オーディオ”機能は、iPhoneのTrueDepthカメラを使用して、より正確で没入感のあるリスニング体験を提供する空間オーディオのパーソナルプロファイルをAirPods(第3世代)、AirPods Pro(第1世代/第2世代)、およびAirPods Maxに作成可能
・FaceTimeのHandoff機能により、iPhoneからiPadやMacに、またはiPadやMacからiPhoneにシームレスにFaceTime通話を引き継ぐことが可能
・ミー文字では、ステッカーポーズ、ヘアスタイル、帽子類、鼻、リップカラーのバリエーションがアップデート
・クイックメモでは、iPhone上のどのAppでもメモが取れ、リンクを追加してコンテキストを作成し、簡単にコンテンツを見つけることが可能
・翻訳Appでカメラを使って身の回りのテキストを翻訳することが可能
・“写真”の重複検出機能により、重複した写真を識別し、ライブラリを素早く整理することが可能
・“カメラ”のポートレート写真では前景にある被写体をぼかして、よりリアルな被写界深度表現が可能(iPhone 13、iPhone 13 Pro、およびiPhone 13 Pro Max)
・“リマインダー”でリストをピンで固定して、よく使うリストに素早く移動することが可能
・ホーム画面上での検索により、ホーム画面下部から直接Spotlightにアクセスでき、Appを開いたり、連絡先を探したり、Webで情報を入手したりすることが簡単に実行可能
・CarPlayの自動メッセージ送信機能により、確認作業をしなくてもメッセージを送信可能
・“緊急セキュリティ対応”では、重要なセキュリティの改善をより迅速にデバイスに適用するために、通常のソフトウェアアップデートとソフトウェアアップデートの間に自動的に適用

このリリースにはその他の機能と改善も含まれます。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください: https://apple.com/jp/ios/ios-16

一部の機能は、地域やiPhoneモデルによっては使用できない場合があります。

Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

<iOS 16のセキュリティー更新内容>

- Contacts
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: An app may be able to bypass Privacy preferences
 Description: This issue was addressed with improved checks.
 CVE-2022-32854: Holger Fuhrmannek of Deutsche Telekom Security

- Kernel
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: An app may be able to execute arbitrary code with kernel privileges
 Description: The issue was addressed with improved memory handling.
 CVE-2022-32911: Zweig of Kunlun Lab

- Kernel
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: An app may be able to disclose kernel memory
 Description: The issue was addressed with improved memory handling.
 CVE-2022-32864: Linus Henze of Pinauten GmbH (pinauten.de)

- Kernel
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: An application may be able to execute arbitrary code with kernel privileges.
 Description: The issue was addressed with improved bounds checks.
 CVE-2022-32917: an anonymous researcher

- Maps
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: An app may be able to read sensitive location information
 Description: A logic issue was addressed with improved restrictions.
 CVE-2022-32883: Ron Masas, breakpointhq.com

- MediaLibrary
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: A user may be able to elevate privileges
 Description: A memory corruption issue was addressed with improved input validation.
 CVE-2022-32908: an anonymous researcher

- Safari
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: Visiting a malicious website may lead to address bar spoofing
 Description: This issue was addressed with improved checks.
 CVE-2022-32795: Narendra Bhati of Suma Soft Pvt. Ltd. Pune (India) @imnarendrabhati

- Safari Extensions
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: A website may be able to track users through Safari web extensions
 Description: A logic issue was addressed with improved state management.
 WebKit Bugzilla: 242278
 CVE-2022-32868: Michael

- Shortcuts
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: A person with physical access to an iOS device may be able to access photos from the lock screen
 Description: A logic issue was addressed with improved restrictions.
 CVE-2022-32872: Elite Tech Guru

- WebKit
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: Processing maliciously crafted web content may lead to arbitrary code execution
 Description: A buffer overflow issue was addressed with improved memory handling.
 WebKit Bugzilla: 241969
 CVE-2022-32886: P1umer, afang5472, xmzyshypnc

- WebKit
 Available for: iPhone 8 and later
 Impact: Processing maliciously crafted web content may lead to arbitrary code execution
 Description: An out-of-bounds read was addressed with improved bounds checking.
 WebKit Bugzilla: 242762
 CVE-2022-32912: Jeonghoon Shin (@singi21a) at Theori working with Trend Micro Zero Day Initiative

<watchOS 9の更新内容>
watchOS 9は、Apple Watchを使用して、健康でアクティブな生活を送り、つながりを保つための優れた新しい方法を提供します。さらに幅広く選択できるようになったワークアウトの実施/計測方法、刷新されたコンパスApp、服薬を記録できる新しいApp、睡眠ステージによってさらに強力になった睡眠記録、心房細動と診断された場合の心機能に関する詳細情報やサポートが提供されます。

文字盤
・現在の雲の状況と星のマップを表示できるようになった“アストロノミー”
・現在の月相を示している月の周囲に中国暦、ユダヤ暦、またはイスラム暦を表示できる“ルナー”
・シカゴのアーティスト、Joi Fultonによってデザインされたアニメーションで動く数字と編集可能な背景色が特徴の“プレイタイム”
・Digital Crownを回すと数字のスタイルと太さがダイナミックに変化する、書体に重点を置いた文字盤が特徴の“メトロポリタン”
・NikeスウッシュをタップしてNike Run Clubを起動できるNikeアナログ、Nikeバウンス、Nikeコンパクト、Nikeデジタル、Nikeハイブリッドの文字盤がより多くのApple Watchモデルで使用可能
・“呼吸”、“カリフォルニア”、“モジュラー”、“タイポグラフィ”などで詳細なコンプリケーション、漢数字オプション、背景色エディタが使用可能
・犬、猫、風景のポートレート写真に対応し、背景または写真全体の色がカスタマイズ可能になった“ポートレート”
・集中モードを有効にしたときに表示する文字盤を選択可能

ワークアウト
・スプリット、セグメント、アクティビティリングなど、ワークアウト中に複数のワークアウト表示をカスタマイズ/スクロール可能
・心拍数範囲の画面で最大心拍数と安静時心拍数を使用してパーソナライズされた範囲を作成し、各範囲の経過時間を表示
・高度の画面で、現在の高度と高低差を表示し、屋外ランニング、サイクリング、車椅子ペースランニング、ハイキング、屋外ウォーキング、車椅子ペースウォーキング中の高低差を視覚的にマッピング
・ランニングパワーの画面で、ワット数を計測し、ランニング中に生み出されたパワーの測定値を即時に表示(Apple Watch SE、Apple Watch Series 6およびそれ以降)
・ランニング効率を記録して傾向を把握できるワークアウトの画面で、歩幅の長さ、接地時間、上下動を含むランニングフォーム指標を表示(Apple Watch SE、Apple Watch Series 6およびそれ以降)
・カスタムワークアウトで、時間、距離、またはフリーゴールに基づいたインターバルの繰り返しのセットを作成し、自動または手動で次のセットに進むことが可能
・ペーサーで、目標ペースを持続するための通知と専用のワークアウト画面を使用したトレーニング体験を提供
・マルチスポーツワークアウトで、オープンウォーター/プールスイミング、インドアバイク/サイクリング、屋外/室内ランニング、次の種目へのトランジションを自動で検知するデュアスロンまたはトライアスロンに対応
・ワークアウト通知をペース、パワー、ケイデンス、心拍数範囲などの指標でカスタマイズ可能
・プールスイミングワークアウトでキックボードの自動検出が可能
・ストローク数と完了したラップの時間によって計算されたSWOLFスイミングの効率指標

Fitness+
・トレーナーのガイドで、強度の目標、ローイングの1分あたりのストローク数、サイクリングの1分あたりの回転数、トレッドミルの傾斜の割合(パーセント)などを画面上に表示
・トレーナーのガイドと自分のフィットネス指標を他社製の対応テレビとデバイスの画面上に表示

コンパス
・コンパスAppが刷新され、より詳細な情報とズーム表示が可能(Apple Watch SE、Apple Watch Series 5およびそれ以降)
・基本の表示画面で、現在の方角と方向のアナログおよびデジタル両方のコンパス表示に対応
・ズーム表示で、方角、高度、斜度、座標のアナログ表示を提供
・コンパスウェイポイントで現在地や見どころをマーク可能(Apple Watch SE、Apple Watch Series 6およびそれ以降)
・バックトレースで、遭難または迷った場合にGPSを使用して経路を辿ることが可能(Apple Watch SE、Apple Watch Series 6およびそれ以降)

睡眠
・睡眠ステージの記録で加速度計と心拍センサーからのデータを使用して、レム/コア/深い睡眠/覚醒の経過時間を検知
・iPhoneのヘルスケアAppで、測定された心拍数と呼吸数と共に、睡眠時間をグラフで比較

服薬
・スケジュールに従って服用したときや必要に応じて服用したときに、服用した量と時刻を記録できる機能
・服薬スケジュールと1日の服薬の記録を表示可能
・スケジュールされた服薬を記録するのを忘れないようにするリマインダー機能
・スケジュールを確認したり、素早くAppを開くための服薬コンプリケーション

心房細動履歴
・前の週に心房細動が起きていた時間の割合(パーセント)の推定を週間通知
・心房細動が最も多く起きた曜日と時刻をハイライト表示
・iPhoneのヘルスケアAppで測定したエクササイズ、睡眠、体重、飲酒量、マインドフル時間など、心房細動の起きた時間に影響する可能性のある生活習慣の記録
・医療提供者とのやり取りに役立つPDFを共有
・心房細動の診断を受けたことのある22歳以上の人に対応

ファミリー共有設定
・検索、ダウンロード、番組のフォロー、キュレーションされたコンテンツの検索が可能になったポッドキャストAppが使用可能
・対応する他社メールサービスにYahooとOutlookが追加
・連絡先の写真の編集と共有が可能

アクセシビリティ
・AssistiveTouchのクイックアクションが拡張され、再生中の再生と停止、ワークアウトの一時停止と再開、カメラリモートを使用した写真撮影、“マップ”で地図表示とターンバイターンの経路の切り替えが可能
・Apple WatchとBluetoothキーボードのペアリング
・Apple Watchミラーリング機能で、Apple Watchの画面をタップする代わりに音声コントロールやスイッチコントロールなどの対応補助機能でAirPlayを介してペアリングしたiPhoneからApple Watchを遠隔コントロール可能

その他の機能と改善点:
・低電力モードにより、“常に画面オン”や心機能に関する通知などのバックグラウンド機能を一時的に無効にしつつもApple Watchのコア機能は使い続けられる状態でバッテリー持続時間を延長
・海外旅行中にモバイル通信ネットワークに継続的に接続できるように国際ローミングに対応(Apple Watch SE、Apple Watch Series 5およびそれ以降)
・キーボードに対応する言語を、Apple Watch Series 7以降でフランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ポルトガル語、スペイン語に拡張
・スクリーンタイムの“通信/通話の安全性”設定で、お子様が“メッセージ”で裸体を含む写真を送受信しようとしたときに保護者に警告できる機能
・月経周期の記録に基づき、希発月経、月経不順、過長月経、持続性の点状出血の症状が見られる場合に周期の偏差を通知
・Apple Watchで推定する新しい心拍数回復指標がヘルスケアAppで使用可能
・リマインダーAppがアップデートされ、場所、タグ、期限などの重要な情報が編集可能
・カレンダーAppが刷新され、日、リスト、週表示が切り替え可能な新規カレンダーイベント作成に対応
・ポッドキャストの機能が拡張され、検索、番組のフォロー/フォロー解除、“今すぐ聴く”で新しいコンテンツの検索に対応
・Dockがアップデートされ、バックグラウンドで起動しているAppを上部に表示
・通知が刷新され、Apple Watch使用中に細いバナーで見やすく表示

一部の機能は国や地域によっては利用できないことがあります。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください: https://www.apple.com/jp/watchos/feature-availability/

Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222


記事執筆:memn0ck


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