ドイツW杯で母国ポルトガルのベスト4進出に大貢献したクリスティアーノ・ロナウド(21=マンチェスター・ユナイテッド)だが、カルロ・アンチェロッティ監督(46)率いる名門ACミランのユニフォームに袖を通す可能性は限りなく低い。2日付のガゼッタ・デッロ・スポルト紙の移籍市場特集、アンチェロッティ監督は今夏の移籍市場報道を賑わすクリスティアーノ・ロナウドを「若く才能に溢れているが、ウイングの選手はACミランには要らない」とバッサリ切り捨てた。欧州CL優勝を狙う多くのビッグクラブがC.ロナウド獲得に奔走する中、ACミランで6季目を迎えるアンチェロッティ監督には近年稀に見るドリブラーの魅力は乏しかったようだ。

アンチェロッティ監督はジダンの後継者との呼び声高い新加入選手グルカフを「最高の投資。純粋なトップ下ではないが、完成されたMF」、移籍の噂があるイブラヒモビッチについては「最高のFW」と絶賛している一方、4−3−1−2で構成されるチームにC.ロナウドは構想外だと断言した。

カルチョ・スキャンダル判決により欧州CL本戦出場から予選出場へと急変更を余儀なくされたACミラン。大幅に削減された準備期間を考慮すると、シェフチェンコが抜けたとは言え、ジラルディーノ、インザーギに加えカカが揃う攻撃陣より“高齢化”が進むDF陣を補強したいというのが監督の本音だろう。