プレミアリーグ王者チェルシーは1日、移籍が噂されるフランス代表DFウィリアム・ガラスが、現在アメリカツアー中のチームに合流しないことを明らかにした。

 新加入のミヒャエル・バラックと共に、7月31日からロサンゼルスで行なわれているトレーニングキャンプに合流する予定であったガラスだが、チェルシーは「ガラスはアメリカでのプレシーズンツアーでチームに合流しない」との声明を発表。許可なく合流が遅れたことで、罰金等の処分も検討しているという。

「ガラスはドイツ・ワールドカップで準々決勝および決勝に出場した他の選手と同時に、チームに合流する予定であった。彼からは、オフの期間を延ばすよう要請があったが、従来通りの日程でロサンゼルス入りするよう伝えていた。クラブ側としては、処分も検討している」

 ガラスは今年5月、サイドバックでの起用が続くチェルシーの退団を示唆。本職のセンターバックでプレーできる環境を求めており、ACミランなどが獲得に興味を示していると伝えられているが、「ウィリアムは契約を1年残しており、契約延長についても交渉中」とチェルシー側に放出の意思はないとしている。

 しかし、今回の一件でクラブとの対立がさらに深まれば、移籍も現実味を帯びてくる。3年連続のプレミア優勝と念願のチャンピオンズ・リーグ制覇を目ざしてディフェンス陣の整備に力を入れるジョゼ・モウリーニョ監督にとっては、頭の痛い問題が再燃してしまった格好だ。