バルセロナのプレシーズンがスタートして2週間目となる今日(31日)、スペイン代表組のプジョール、チャビ、イニエスタ、オランダ代表組のジオ、ファン・ボメルがチームに合流した。そして、その中には去就がはっきりしていないアルゼンチン代表のハビエル・サビオラの姿もあった。

ワールドカップでもアルゼンチン代表FWとして活躍したにも関わらず、ライカールト監督の構想外となっているサビオラは、バルサに居場所はない。これまでも、パナシナイコス(ギリシャ)、PSV(オランダ)、アーセナル(イングランド)といったクラブがサビオラ獲得に関心を示したが、最終的に合意には至らなかった。その背景にはサビオラの高額な移籍金、年棒がある。そして、完全移籍させたいバルサ側と、バルサと同等の年棒を保証してくれるクラブでなければ移籍したくはないというサビオラ側。これが移籍をより困難にさせている。この2シーズン、レンタルという形で耐えてきたサビオラは、あと1年でバルサとの契約が切れる。出場機会が保証されないままバルサで1年を過ごすか、再びレンタル移籍という形でしのぎ、自由契約の選手となって好きなチームに移籍したいと考えるのも当然と言える。

ライカールト監督は、先週にもサビオラの移籍先が見つからない場合、メキシコ、米国遠征に連れて行くと明かしているが、その遠征は明日8月1日からスタートする。解決策が依然見つからないままチームに合流したサビオラの心中はいかに?