飼っていたピットブルに襲われ死亡した女性(画像は『The Daily Star 2022年7月28日付「Husband arrives home to find wife’s mutilated body being ‘eaten’ by son’s pitbull」(Image: Facebook)』のスクリーンショット)

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先月27日、アメリカ在住の女性が飼っていたピットブルに襲われて死亡する事故が起きた。仕事から帰宅した女性の夫は、犬が裏庭で妻の体を引きずり食べている姿を目撃し警察に通報したという。現場に駆けつけた警察官により犬は射殺されたが、悲惨な現場を目の当たりにしたことで精神的に深いダメージを受けた警察官は現在も病院で治療を受けているそうだ。『New York Post』などが伝えている。

米ニューヨーク州ロングアイランドで暮らすマリナ・ヴェリエストさん(Marina Verriest、70)は7月27日、飼っていたピッドブルに襲われ死亡した。

その日の午後1時頃、仕事から帰宅したマリナさんの夫(66)は7歳になる飼い犬が妻を襲うところを発見し、警察に通報した。

夫は発見当時の状況について「妻がいつ襲われたのかは分からないが、犬は裏庭で妻の体を引きずり、バラバラになった体を食べているところだった」と明かしている。

その後、駆けつけた警察官に向かって突進した犬はその場で射殺され、間もなくして到着した救急隊によりマリナさんの死亡が確認された。

ナッソー郡警察本部長のパトリック・ライダー氏(Patrick Ryder)は、事故の詳細について記者会見でこのように語った。

「現場はかなり恐ろしい状況でした。マリナさんが襲われたのは何時頃か分かりませんが、彼女の腕や顔、足が切断されていました。この犬は2週間前にバイク事故で死亡した彼女の継息子が飼っていたもので、マリナさん夫妻は飼育を託されていたそうです。犬は現場に到着した警察官に突進し襲いかかったため、その場で射殺されました。亡くなった継息子とマリナさん夫婦はこの犬と一緒に暮らしてきましたが、これまで犬に関する事故や通報を受けたことはなく、なぜ豹変してしまったのか、何がきっかけでマリナさんに牙を剥いたのかは分かっていません。」

なお犬を射殺した警察官は、悲惨な現場を目の当たりにしたことで精神的に深いダメージを受けており、現在も病院で治療を受けているそうだ。

ライダー氏は「警察官はトラウマになるような酷い現場を目撃しました。私たちはこの事故に対応した警察官らのケアをしっかり行っていきたいと思います」と話している。

警察では今回の件に犯罪性があるとは考えておらず、悲劇的な出来事だったと述べたが、ピットブルの攻撃により致命傷を負ったというニュースはこれまでも多数報じられているため、世間からは次のような声が寄せられている。

「ピットブルとこれに類似した犬種について法規制されるまで、あと何人の死者が出るのでしょうか?」
「殺される可能性があるのに、なぜこの犬を飼うのか。なぜ飼うことが許されているのか。」
「これらの犬はもともと狩猟用に飼育されていました。彼らは一度噛みついたら絶対に離さない習性なのです。」
「恐ろしい。家族が飼い犬に殺されたうえ、食べられるなんて想像もしたくない。」
「息子を亡くしたばかりなのに、妻にまでこんな悲劇が起きるとは。ご主人はとても辛いでしょう。」
「このような恐ろしい事故を起こすのがピットブルという犬種なのです。プードルやセントバーナードでは決して起きません。」

画像は『The Daily Star 2022年7月28日付「Husband arrives home to find wife’s mutilated body being ‘eaten’ by son’s pitbull」(Image: Facebook)(Image: NBC New York)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)