リバプールのスティーブン・ジェラードは、「対戦相手としては最悪だった」というFWクレイグ・ベラミのリバプール加入で、タイトルレース参戦への準備が整ったと語った。

 ジェラードは、自らもピッチ上で何度かやり合ったことのあるベラミの激しい気性こそ、これまでのリバプールに欠けていた“個”の力だと考えているようだ。

「クレイグは対戦相手として、本当に最悪だった。彼とはピッチ上で何度か言い争いにもなったしね。ただ、彼のような気性の荒さこそ、僕たちに欠けていたものだったんだ。タイトルを獲得するには、トップクラスの能力に加え、明確な個性を併せ持った選手が必要なんだ。ここ数年、僕たちはお行儀が良すぎたと思う。タイトルを獲るためには、相手が嫌がるようなチームに生まれ変わる必要があるね」 

 さらにジェラードは、コンスタントに得点できるベラミの加入で、リバプールFW陣の決定力不足が解消できると語る。

「昨シーズンは、ゴールがまったく決まらない時期があった。僕たちに必要なのは、毎年確実に20ゴール近く決めてくれるストライカーだったんだ。これからは、クレイグがその役目を果たしてくれるはずさ」

 キャプテンとして中盤でチームを支えながら、昨シーズンは通算23ゴールでチーム得点王にもなったジェラード。チームの浮沈を1人で背負っていただけに、激しい気性でチームに闘志と得点をもたらすベラミの加入は頼もしい限りのようだ。