岩場でポーズを取る子供たち(画像は『Hindustan Times 2022年7月13日付「Bodies of two members of Sangli family recovered, search on for third in Oman drowning incident」』のスクリーンショット)

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悪天候が続いていたオマーン南部サラーラで今月10日、ビーチを訪れていた4人家族のうち3人が波にさらわれた。事故の様子は現場にいた別の観光客が捉えており、衝撃的な映像は『NDTV.com』などが伝えて拡散している。

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サラーラ南部にあるアル・マグセイル・ビーチ(Al Mughsail Beach)で10日午後、写真撮影をしていた父親と子供2人が波にさらわれた。

親子はインドのマハーラーシュトラ州サングリ地区出身で、居住するドバイから日帰りでオマーンのビーチを訪れていた。

事故の様子を捉えた動画では、荒れた海を背景に岩場でシュルティ君(Shruti、9)とシュレヤスさん(Shreyas、6)兄妹が、カメラを前にポーズをしているのが見て取れる。

その後、岩場には大波が打ち寄せて水しぶきが上がっており、波にのまれた兄妹は浅瀬で四つ這いになったまま引く波にのって流されていってしまう。『Hindustan Times』によると、2人を救おうと駆け寄った父シャシカント・ムハメーンさん(Shashikant Mhamane、42)も一緒に波にさらわれたそうで、シャシカントさんとシェルティ君はのちに遺体で発見、シュレヤスさんは未だ見つかっていないという。

なおこの日は親子のほかにも5人が波にのまれ3人が救出されており、当局はビーチを閉鎖して救出活動を行ったものの、シュレヤスさんとほか2人の生存は絶望視されている。

ちなみに亡くなったシャシカントさんは、ドバイを拠点とする会社でセールスマネージャーとして勤務しており、当日は妻や子供2人と一緒にビーチにピクニックに来ていた。一部のメディアは「一家がフェンスを乗り越えて写真撮影をしていた」と報じており、動画を見た人からは「危険な場所に子供を立たせた父親の責任は大きい」「自然を甘く見てはいけない」「悲しいニュース」「残された家族のことを思うとやりきれない」「これは悲劇だ」といったコメントが寄せられている。

画像は『Hindustan Times 2022年7月13日付「Bodies of two members of Sangli family recovered, search on for third in Oman drowning incident」(Oman Royal Police)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)