バルセロナのジョアン・ラポルタ会長の辞任に伴い、会長選挙が行われることになったが、バルサの臨時執行委員会により選挙の正式日程が発表され、投票日は9月3日に決定した。会長選挙への出馬受付は8月12日〜21日までとなっているが、今のところ出馬を表明しているのはラポルタ前会長のみ。対立候補者が現れなければ、無投票となり8月22日にもラポルタ前会長が会長の座に返り咲く。

ラポルタ前会長の尽力でバルサに移籍したサミュエル・エトーは、ラポルタ前会長の再選を望む一人だ。クラブを襲った突然の混乱に「バルサは今一つの固い絆で結ばれた家族のようなもの。良い結果を出すには周りが平穏で、集中できる環境にないとだめだと思う。会長選挙が行われることで僕らに支障をきたすことはないと思うけれど、早くこの問題が解決されるのがベストだね」とコメントを残している。

ラポルタ体制の下ニュープロジェクトを立ち上げ、この間にバルサはリーガ2連覇、チャンピオンズリーグ優勝を果たし、05/06シーズンの収益は1680万ユーロ(約25億円)とスポーツ面だけでなく、財政面でも成功を収めているということもあり、ラポルタ前会長の再選は十分に可能と言えるだろう。

なお、ラポルタとの確執から昨年6月に辞任したサンドロ・ロセイ前副会長は、次期会長選挙に出馬すると噂されていたが、今回の会長選挙には出馬しないと表明している。