左から陳衛生福利部長、蔡総統、林前交通部長

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(台北中央社)与党・民進党は13日、今年11月の台北市長選の公認候補に陳時中(ちんじちゅう)衛生福利部長(保健相)を擁立した。新北市長選には林佳龍(りんかりゅう)前交通部長(交通相)を指名。党主席(党首)を務める蔡英文(さいえいぶん)総統は記者会見で2人を激励した。

同党は近年、両市の市長選で勝利を収められていない。蔡氏は、両市について新型コロナウイルス後において非常に重要な二大直轄市だと指摘。2人の候補者が「大きな矢印」となって台湾全体の前進をけん引してもらいたいと力を込めた。

陳氏は、新型コロナウイルス対策を担う中央感染症指揮センターの指揮官を務めている。最大野党・国民党からは蒋介石初代総統のひ孫に当たる蒋万安(しょうばんあん)立法委員(国会議員)が出馬する他、現職副市長の黄珊珊(こうさんさん)氏も立候補する見通し。

林氏は14年から台中市長を4年間務めた経験もあり、今年1月には蔡総統から中華民国(台湾)無任所大使に任命された。新北市長選では国民党の現職、侯友宜(こうゆうぎ)市長と争う。

(温貴香、葉素萍/編集:楊千慧)