同じ配列のビンゴカードを持っていた参加者たち(画像は『Play Crazy Game 2022年7月4日付「VIDEO: bingo has confusion after 101 people win together a prize of R$1,000 in Grande Fortaleza | Ceará」』のスクリーンショット)

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このほどブラジルで、101人が参加したビンゴ大会にて全員が同時にビンゴしたことから興奮した人々で会場が大混乱に陥った。これは主催側が用意したビンゴカードが誤って印刷されており、同じ番号かつ同じ並び方のカードが配布されてしまったことが原因だという。参加していた男性が「大パニックでしたよ」と当時の状況を振り返っていることを『New York Post』などが伝えた。

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ブラジル北東部セアラー州の海岸沿いの街イパラナで今月2日、ビンゴ大会が行われた。参加者は101人で、1番にクリアした人には賞金として1000レアル(約2万6千円)が用意されていた。

「ブラジル地理統計資料院(IBGE)」の調べによると、2021年のブラジル国民1人あたりの平均月収は2265レアルであり、今回の賞金1000レアルは月収の半分近い額になるため人々は目を輝かせて参加していた。多くの参加者が進行役が読み上げる番号を真剣に聞き入っている中、「49番」と番号が読み上げられた瞬間、多数の人が「ビンゴ!」と一斉に歓喜の声をあげたのだ。

当時の様子を捉えた動画には、ビンゴしたカードを手に立ち上がって喜ぶ人々の姿が映っており、多くの人が賞金を手にするため集計係のいるテントに走っていった。

このビンゴ大会に参加していたオスマール・サルダナさん(Osmar Saldanha)は、「騒然としていましたよ。こんなことは初めてでしたね」と当時の様子を振り返っている。また今回のビンゴ大会の主催者であるマウリシオ・ファサーニャさん(Mauricio Facanha)は「皆がビンゴになって大興奮して叫び始めたんですから、私も驚きましたよ」と予想外の事態に面食らっていた。

なお今回の事態は主催側が用意したビンゴカードの印刷ミスによるものと報道されており、全てのカードに同じ番号が同じ配列で印刷されていたという。つまり参加者全員が同じカードを持っていたので、全員が同時にビンゴしてしまったのだ。

気になるのは賞金の行方だが、現地報道によると賞金の1000レアルを101人全員で均等に分けることにしたそうだ。1人あたり約9.9レアル(約256円)となるが主催側は数字を切り上げることに決め、最終的に参加者全員が10レアル(約260円)を手にすることになった。

参加者のオスマールさんは、3枚のビンゴカードを20レアル(約520円)で購入していたという。「今回人生で初めてビンゴ大会で当選しましたが、全員と賞金を分けなければならなくなりました」とオスマールさんは肩を落としていた。

画像は『Play Crazy Game 2022年7月4日付「VIDEO: bingo has confusion after 101 people win together a prize of R$ 1,000 in Grande Fortaleza | Ceará」』『New York Post 2022年7月6日付「Over 100 people win Bingo at same time in chaotic scene: ‘It was mayhem’」(Jam Press Vid)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)