カルチョ・スキャンダル第2審判決で04−05季、05−06季の優勝剥奪に加え、06−07季はセリエBで「−17ポイント」からのスタートとなったユーベ(ユベントス)。第1審判決ではACミラン、フィオレンティーナ、ラツィオもセリエB降格となっていたが、第2審判決ではペナルティこそ課せられるがB降格はなし。今回の判決で文字通り一人負けの状態となったユーベに対し、サポーターの怒りが爆発した。
25日、ユーベのクラブ事務所前には逆転セリエA残留を夢見る多くのサポーターが集合していた。午後8時過ぎ、「セリエB降格」が決定した瞬間サポーターの怒声がトリノに響き渡った。「選手を売ることしか考えていないんだろ!!」「ザッコーネのような使えない弁護士は恥を知れ」とクラブの対処を批判する野次が乱れ飛んだ。
ユーベ会長コボッリ・ジリは判決直後「なぜ他クラブとこれ程の差があるのか?(上告して)最後まで戦う」と徹底抗戦する姿勢を見せてはいるが、スキャンダルの元凶でもあるユーベまでセリエA残留となれば世論は黙ってはいないだろう。A残留が決定したACミラン、フィオレンティーナ、ラツィオとは対照的に四面楚歌の名門ユーベ。セリエAに導く蜘蛛の糸は限りなく細い。